全件で週休２日交替制試行／発注者指定は７割に／開発局 ２２年度年間維持除雪工事

　開発局は、２０２２年度の年間維持除雪工事１２７件全件を、週休２日交替制モデルの試行対象とする方針を固めた。このうち、発注者指定型は７１％、９０件に達している。旭川、室蘭など５開建はすべて発注者指定型で試行する。受発注者双方で年間維持除雪工事における働き方改革をより一層積極的に進め、担い手の確保につなげる考えだ。対象工事の入札公告は、きょう７日から開始する。

　週休２日交替制モデル工事は、年間を通じての作業が求められる維持除雪工事や災害復旧工事などにおいて、技術者・技能者が適切に休日を確保することなどを目的としたもの。従事した技術者、技能者の休日率を算出し、一定の基準を満たせば、経費率を補正した労務費、現場管理費が得られる。
　開発局は、週休２日交替制モデルを１９年度から試行。道路部門の試行件数をみると、１９年度は年間維持除雪工事全体の５％に相当する６件、２０年度は３９％に相当する４９件、２１年度は６９％に相当する８７件となっている。いずれも受注者希望型で試行している。
　取組が浸透していることから、２２年度は発注者指定型を中心に試行することに加え、受注者希望型を合わせて１２７件全件を試行対象とすることとした。
　発注者指定型は、７１％に相当する９０件に。旭川、室蘭、釧路、網走、稚内の５開建は、すべて発注者指定型で試行する方針。対象工事の入札公告は、きょう７日から本格化。２０日までにすべての開建で終える見通し。