建設業の魅力広くPR／仮設足場組立て実演も／道、札幌市 建設産業ふれあい展

　道、札幌市主催の「来て☆見て☆実感！建設産業ふれあい展」が９日から２日間、札幌駅前通地下歩行空間で開かれた。２年ぶりの開催となるもので、協賛は北海道建設業協会（岩田圭剛会長）および北海道建設技術センター。各ブースでのパネルや機器の展示、職人による実演などを通して、建設産業の役割や重要性を広くＰＲした。
　建設産業は、社会資本の整備や災害時対応、除雪などを通じ、地域の安全・安心を守る役割を果たしているが、その重要性について十分な理解が得られていない状況にある。
　このため道と札幌市は、広く道民に対し、建設産業の役割や重要性について理解を深めてもらうと同時に、身近に感じてもらおうと「建設産業ふれあい展」を企画。２０１５年度から開催しており、毎年多くの親子連れなどでにぎわいをみせている。
　２０年度は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止を余儀なくされたが、今回は感染症対策を徹底して開催。北１条から北３条までの各広場において、地方建設業協会や専門工事業団体、発注官公庁などが１２のブースを設置した。
　道建設部は、建設産業に関する各種取組のほか、高校生建築デザインコンクールの入選作品等を展示。札幌市は、雪対策事業、さっぽろコミュニティ型建設業推進協議会の事業などを紹介するパネル展示や映像配信を実施した。
　道建協は「地域を支える建設業パネル展」と題して、北海道胆振東部地震をはじめとした災害対応状況、担い手確保に向けた取組、地域貢献活動などを紹介。札幌建設業協会（岩田圭剛会長）は、ドローンや３ＤスキャナなどのＩＣＴ機器、ＩＣＴ活用工事などを紹介するコーナーを運営した。
　北海道測量設計業協会（山川昇会長）などは、道内で活躍する若手測量技術者を紹介するパネルを展示した。このほか、未来型仮設足場の組立・解体を実演する団体もあり、多くの来場者が足を止めていた。