４.４倍の大幅増８４件／開発局 生産性向上に効果／１２月末ＢＩＭ/ＣＩＭ業務・工事

　開発局は、２０２１年度１２月末段階におけるＢＩＭ／ＣＩＭ業務・工事件数をまとめた。件数は８４件で、２０年度の件数と比較して４.４倍と大幅に増加。内訳をみると、設計、測量、工事の件数はいずれも２８件で、前年度と比較すると、設計は７倍、測量は４倍、工事は３.５倍伸びている。２３年度までに小規模を除くＢＩＭ／ＣＩＭ原則適用とともに、建設現場の生産性向上に大きな効果があることから、着実に普及しつつある。
　国土交通省は、建設生産プロセス全体への３次元データ等の利活用を通じ、品質確保と受発注者双方の生産性向上に向け、ＢＩＭ／ＣＩＭの取組を推進。２３年度までに小規模を除く全ての公共工事におけるＢＩＭ／ＣＩＭ原則適用を掲げている。本年度は、大規模構造物における詳細設計で原則適用するとともに、小規模を除くものについても、一部の詳細設計で取り組むこととしている。
　開発局においても、建設現場における生産性向上を図るべく、ＢＩＭ／ＣＩＭに取り組んでおり、件数は年々増加。１２年度から１７年度までは１桁台で推移していたが、１８年度から２０年度までは１７～１９件で推移している。
　２１年度は１２月末段階で８４件となり、２０年度の件数と比較して、４.４倍と大幅に増加。設計業務は７倍の２８件、測量は４倍の２８件、工事は３.５倍の２８件となっている。２１年度９月末の集計と比較すると、測量は８件増加。河川関係の測量で件数を積み上げている。