施工者希望Ⅰ型拡大へ／総合評価で加点 普及促進加速／開発局 ＩＣＴ活用工事の発注

　開発局は、ＩＣＴ活用工事の発注に当たり、総合評価落札方式で加点する施工者希望Ⅰ型の適用拡大を検討している。本年度の件数４０件の倍増以上を目指す方向で調整。２０２１年度補正予算対象工事から適用する。ＩＣＴ施工に対するインセンティブを付与することで、さらなる普及促進を図る。

　開発局のＩＣＴ施工における発注方式は、発注者指定方式、施工者希望Ⅰ型、施工者希望Ⅱ型で運用している。施工者希望Ⅰ型は総合評価落札方式と工事成績で加点することを特徴とし、施工者希望Ⅱ型は工事成績のみ加点する方式となっている。
　開発局では、これまで施工者希望Ⅱ型を中心に運用してきた。一方で、ＩＣＴ活用工事件数は、１６年度の１９件から着実に浸透し、２１年度は９月末現在で３２４件と大幅に増加。取組企業数についても、１６年度の１４社から、２１年度９月末現在で１６７社に増加している。
　開発局では、ＩＣＴ活用工事の発注に当たり、さらなる普及拡大に向け、総合評価落札方式で２点を加点する施工者希望Ⅰ型の適用を拡大する方向で調整。本年度の件数４０件の倍増以上を目指す方針としている。