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Y評点 平均875点に/売上高・経常利益も堅調/道建協会員企業の経審分析結果

2022/01/24付 DOTSU-NET NEWS
 北海道建設業協会(岩田圭剛会長)は、会員企業の経審分析結果の概要をまとめた。Y評点(経営状況)については、全企業平均で875点となり、前年を10点上回った。資本金が多いほど高得点となっている傾向があるとしている。また、売上高や経常利益額および率についても堅調に推移している。
 全会員企業の経営事項審査結果について建設業情報管理センター(CIIC)の公表データを抽出。決算期は2020年9月から21年8月を対象とし、12月末時点で公表されている会員企業586社の最新データとして取りまとめた。
 データ化したのは、Y評点、売上高、経常利益額のほか、経営状況数値として(1)純支払利息比率(2)負債回転期間(3)総資本売上総利益率(4)売上高経営利益率(5)自己資本対固定資産比率(6)自己資本比率(7)営業キャッシュフロー(8)利益剰余金―の8指標。
 (4)売上高経営利益率については最高点・最低点共に上下限(上限値5.1%、下限値マイナス8.5%)が設定されているため、企業の経営状況をより正確に反映させる手立てとして、今回新たに売上高と経常利益率を対比した実質的数値を算出した。
 Y評点については、資本金が1億円以上の企業31社の平均値は937点で前年を26点上回った。5千万円以上1億円未満125社は877点で10点、3千万円以上5千万円未満209社は879点で11点、3千万円未満221社は860点で6点それぞれ上回った。全企業では875点で10点アップした。
 分析によれば、資本金が多いほど高得点となる傾向があるとしているほか、協会別では函館、室蘭を除く各協会で前年を上回っている。
 売上高と経常利益額について、売上高は全企業平均で9500万円増の21億7500万円、総額では1兆2747億円で4.1%増。経常利益額は平均で2100万円増の1億2200万円、総額では713億円で19.9%増となっている。
 協会別のシェアをみると、売上高は札幌が31%、室蘭と旭川が11%台。室蘭については北海道胆振東部地震の災害復旧による工事量の増加が背景にあると見ている。また、経常利益額の伸び率では小樽が前年比78%増と大きく伸びているほか、空知と留萌も40%以上の伸びを示している。
 売上高経常利益率は、全企業平均で3.514%、今回算出した実質的数値で6.360%とそれぞれ1ポイント上昇。実質的数値で協会別にみると、釧路が8.429%と最も高く、小樽や留萌、稚内が7%台を確保している。

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