前年度実績１.８倍、３５４件／簡易型ＩＣＴ ５倍超６４件／開発局 １２月末ＩＣＴ活用工事

　開発局は、２０２１年度１２月末時点におけるＩＣＴ活用工事の実施状況をまとめた。全体の件数は、前年度実績と比較して約１.８倍となる３５４件で実施。対象工事に占める実施率は７４％で、前年度実績と比較して６ポイント上昇した。簡易型ＩＣＴは、前年度実績の５倍超となる６４件で実施。一般土木におけるＩＣＴ活用経験企業数は、３２社増の１８１社となった。
　開発局は、建設現場の生産性向上に資するｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎを積極的に推進。部分的な活用についてもＩＣＴ施工とする簡易型ＩＣＴや、軟弱地盤や積雪期など本道特有の課題に対応した「北海道におけるＩＣＴ活用工事の出来形管理マニュアル」を策定するなどして、普及に向けた環境整備に努めている。
　２１年度１２月末におけるＩＣＴ活用工事の実施状況をみると、対象工事４７９件のうち、７４％に相当する３５４件で実施。前年度実績と比べ、件数は１５３件上回り、実施率は６ポイント上昇した。
　工種別にみると、ＩＣＴ土工は対象工事の８２％に相当する２４２件、ＩＣＴ舗装は６１％に相当する３３件などとなっている。このうち、簡易型ＩＣＴをみると、ＩＣＴ土工は２０件、ＩＣＴ舗装は６件、ＩＣＴ港湾浚渫は２件、ＩＣＴ舗装修繕は１８件、ＩＣＴブロック据付・港湾は１０件、ＩＣＴ基礎・港湾は８件の計６４件となっている。
　全体をみると、一般土木におけるＩＣＴ活用経験企業数は、３２社増の１８１社に。開発局では、ＩＣＴ活用工事が着実に浸透しつつあることから、さらなる普及に向け、総合評価落札方式で加点する施工者希望Ⅰ型の適用を拡大する方針としている。

　工種別実施件数はつぎのとおり（カッコ内％は実施率）。
▼工種別
▽ＩＣＴ土工＝２４２件（８２％）
▽ＩＣＴ舗装＝３３件（６１％）
▽ＩＣＴ港湾浚渫＝１２件（８６％）
▽ＩＣＴ地盤改良＝８件（８９％）
▽ＩＣＴ舗装修繕＝２８件（４５％）
▽ＩＣＴブロック据付・港湾＝１４件（６４％）
▽ＩＣＴ基礎・港湾＝１１件（６５％）
▽ＩＣＴ本体・港湾＝６件（１００％）