対応検証チームを設置／除排雪対策など６項目／２０日からの暴風雪で道雪害対策連絡部

　道が事務局を務める北海道雪害対策連絡部は２２日、道庁本庁舎で会議を開いた。２０日からの暴風雪等による全道の被害状況などを確認したほか、雪害対応検証チームの設置を決定。今月５日から６日にかけての札幌圏での記録的大雪による影響を踏まえたもので、道路除排雪対策や気象情報等の利活用など６項目について検証する。検証結果は６月上旬にも道防災会議に報告し、関係機関と情報共有を図る予定だ。

　会議は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、ウェブとの併用で開催した。
　２０日からの暴風雪等による全道の被害状況については、２２日午前９時時点の情報を整理。住宅の一部損壊は室蘭市１件、北見市２件、羅臼町２件の計５件で確認されており、国道は１３路線１５区間、道道は９８路線１１０区間、高速道路は８路線９区間で通行止めとなっていることを示した。
　今月５日から６日にかけての札幌圏での記録的な大雪を踏まえた対応では、雪害対応検証チームの設置を決定。検証チームは、北海道雪害対策連絡部の構成機関に加え、札幌市、北海道エアポート（株）、北海道中央バス（株）が参加する。
　検証項目は、気象情報等の利活用、雪害発生時の応急活動・体制、情報発信・共有、応援・受援、輸送障害対策、道路除排雪対策の６項目。道路除排雪対策においては、道路管理者間の連携や相互支援、雪堆積場やダンプトラックの確保について検証する。
　今後のスケジュールをみると、５月中旬に報告書案を取りまとめる予定。６月上旬に道防災会議に報告し、関係機関で情報共有を図る。降雪期前には連携確認のための訓練を行い、有事の際の対応力強化につなげる考えだ。