５００万円超工事対象に／実施確認で「社会性等」１点付与／道農政部 インフラゼロカーボン試行

　道農政部は、北海道インフラゼロカーボン試行工事の実施要領をまとめた。契約金額が５００万円を超える工事を対象に試行。取組を希望する受注者は、工事施行成績評定の評価対象に合致した提案を所定の計画書にまとめ、工事施工協議簿に添付する。実施を確認できた場合は１点を付与。原則、４月１日以降に公告する工事に適用するが、３月３１日以前の案件についても試行が可能となっている。
　北海道インフラゼロカーボン試行工事では、受注者から「ゼロカーボン北海道」に資する工事現場の意欲的な取組について提案を受け、実施を確認できた場合に工事施行成績評定で加点。建設業における脱炭素への機運醸成を目指し、開発局と道、札幌市が連携して取組を推進する。
　道農政部は、契約金額が５００万円を超える工事に適用。入札公告および特記仕様書で告示する。取組を希望する受注者は、工事施行成績評定の評価対象に合致した提案を所定の計画書にまとめ、工事施工協議簿に添付する。
　工事監督員は提案内容を確認し、評価の可否を受注者に回答。評価できないとの判断が下された場合、受注者は提案を再協議できる。
　工事完成に先立ち、受注者は工事監督員に実施状況報告書を提出。「工事現場や工事施工に伴う二酸化炭素排出量の削減に寄与する取組」「二酸化炭素の吸収に寄与する工事現場内の取組」「二酸化炭素発生を低減して製造した資材等の使用」など全ての条件を満たした場合は、工事施行成績評定の「社会性等」で１点を与える。
　道農政部は事業調整課のホームページにおいて参考資料を公開中。試行工事の全体の流れや計画書の記入例などを示しており、閲覧を呼びかけている。原則、４月１日以降に公告する工事に適用するが、３月３１日以前の案件についても試行を可能としている。