トップページ >
DOTSU-NET NEWS一覧 >
DOTSU-NET NEWS詳細
AI点検 22年度から札幌開建で/開発局 新技術運用へ現場実証/積雪寒冷地の舗装技術検討会
2022/03/16付 DOTSU-NET NEWS
開発局は15日、TKP札幌駅カンファレンスセンターで第2回「積雪寒冷地における道路舗装の長寿命化と予防保全に関する検討委員会」を開催した。積雪寒冷地特有の舗装の問題点解消に向け、ひび割れ対策に優れた舗装技術など最新情報を共有したほか、AIを活用した舗装点検システムについては、2022年度に札幌開建管内で運用を開始することなどを確認。世界に誇れる舗装技術確立に向けて、各技術の現場実証などを進めていくことを申し合わせた。委員会は、積雪寒冷地特有の舗装に関する問題点に対し、AIによる損傷状況の把握や新たな舗装技術の確立など、より耐久性の高い舗装技術、より効率的な補修方法等について技術的な検討を行うことを目的に設置している。
冒頭、委員長の亀山修一北海道科学大学工学部都市環境学科教授は「寒冷地から全国、世界へと羽ばたくような舗装技術を検討するという使命がある」とした上で「来年度は現場での実証を予定している。どういう技術があるのか情報を共有し、新しい技術適用に向けて進めていきたい」と述べた。
検討会では、各委員が最新技術などについて情報提供を行ったほか、22年度から運用を開始するAIによる舗装点検・診断のロードマップや今後のスケジュールなどを確認した。
各委員は、ひび割れ対策舗装として高耐久型弾力性アスファルト舗装や薄層砕石マスチック舗装などを紹介。通常のアスファルトと比較して、疲労抵抗性やひび割れ抵抗性が優れているといった試験結果も示し、出席者は寒冷地特有の舗装の問題点解消に向けた最新技術を共有した。
続いて開発局が、AIを活用した舗装点検・診断として、新しい舗装点検システム「仮称・HibiMiru」を紹介。システムは市販のカメラで路面を動画で撮影し、パソコンに取り込んだ動画をベースに点検作業をすることで現場作業の負担とコストを軽減する。
さらに、5メートルごとの静止画に対してAIがひび割れを自動評価することで、作業時間の削減や経験の少ない技術者による作業も可能となるほか、帳票の自動出力機能も備えている。22年度から札幌開建管内で運用を開始して課題を抽出。23年度の全道展開を経て、地方自治体への展開も目指している。
最後に、今後のスケジュールについても確認。22年度からは、北海道型SMAの高耐久化に関する技術や中温化技術等の積雪寒冷地に対応した舗装技術、合材・乳剤といった新たな舗装技術、積雪寒冷地に対応した常温合材について現場実証を行い、早期の本格運用に向けて調査・検証を進めていくことを確認した。
その他のDOTSU-NET NEWS 一覧
工事成績独自基準 複数建管で設定検討/実情踏まえICTの項目も/22年度総合評価地域選択項目
2022-03-16付 DOTSU-NET NEWS
全道10建管は、2022年度総合評価落札方式における地域選択項目の設定について検討を進めている。道の改正ガイドラインは「工事施行成績」において地域独自の評価基準や、ICT活用モデル工事に取り組んだ実績に関する評価の設定を可能としている。各...WLB、CCUS加点/W素点20点上昇、23年1月施行/国交省 経審改正へ中建審総会
2022-03-15付 DOTSU-NET NEWS
国土交通省は14日、東京都内で中央建設業審議会総会を開催した。経営事項審査の改正では、ワーク・ライフ・バランス(以下、WLB)で最大5点、建設キャリアアップシステム(以下、CCUS)の導入で最大15点を加点する方向性を提示。W点素点の最高...漁港漁村課補佐に小寺氏ら/治山課補佐は大谷氏起用/道水産林務部 4月1日付人事予想
2022-03-15付 DOTSU-NET NEWS
道水産林務部は、4月1日付で発令予定の本庁課長補佐級以下の人事を固めた。本庁のうち、漁港漁村課では、課長補佐2ポストが交代する予定。後任として小寺一史後志総振水産課長、吉田英隆総合政策部交通企画課主幹が就く見込みだ。治山課では、名取幸治課...地域調整課長 9建管で交代/札幌・大畑氏、帯広・髙橋氏/道 本庁課長補佐級以下人事内定
2022-03-14付 DOTSU-NET NEWS
道は、4月1日付で発令予定の本庁課長補佐級以下の人事を固めた。建設部関係では、建管地域調整課長が函館を除く9建管で交代。札幌に大畑智嗣建設政策課課長補佐、小樽に椋平剛史国土交通省派遣、室蘭に辻亘河川砂防課課長補佐、旭川に山下宏治建設政策課...契約額500万超対象に/道建設部 原則4月公告から/インフラゼロカーボン試行工事
2022-03-14付 DOTSU-NET NEWS
道建設部は、北海道インフラゼロカーボン試行工事の実施要領をまとめた。緊急工事などを除き、契約金額が500万円を超える工事を対象に試行。取組を希望する受注者は、インターネット上の電子申請システムで計画書を作成し、工事施工協議簿に添付する。実...評価基準1点刻みに/上位区分新設 8月適用へ/開発局 総合評価工事成績配点案
2022-03-11付 DOTSU-NET NEWS
開発局は10日、オンラインで総合評価審査委員会を開催した。工事では、工事成績配点の評価基準で、現行の4点刻みから1点刻みとする検討案を説明。評価基準ごとの配点も1.5点ごとの加点から0.5点ごとの加点に見直す方針とした。平均点の上昇傾向を...準備組合 24日に設立/道銀・新大通ビル含め事業化へ/札幌市など 大通西4街区再開発
2022-03-11付 DOTSU-NET NEWS
札幌市や平和不動産(株)(東京)など大通西4丁目街区の地権者らは、24日に再開発準備組合を設立する。平和不動産が検討している道銀ビルと新大通ビルの一体的な再開発と合わせた街区一帯における再開発事業の検討を進める考え。再開発の誘導に当たり、...道農政部 畑地帯夏工事22年度計画/5振興局に拡大
2022-03-10付 DOTSU-NET NEWS
道農政部は、畑地帯における夏工事の取組に関し、2022年度実施計画をまとめた。これまではオホーツクと十勝のみでの試行にとどまっていたが、働き方改革の推進などに向けて取組を拡大。22年度は、受益者から理解を得られた5振興局の21地区227ヘ...