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WLB、CCUS加点/W素点20点上昇、23年1月施行/国交省 経審改正へ中建審総会

2022/03/15付 DOTSU-NET NEWS
 国土交通省は14日、東京都内で中央建設業審議会総会を開催した。経営事項審査の改正では、ワーク・ライフ・バランス(以下、WLB)で最大5点、建設キャリアアップシステム(以下、CCUS)の導入で最大15点を加点する方向性を提示。W点素点の最高点は、現行の217点から237点と20点上がる。一方で、P点に占めるW点のウエートを維持するため、素点に乗じる係数を200分の1900から200分の1750に見直す。係数の変更により、W評点の最大値は2061点から2073点に上がる。改正の公布は6月、施行は2023年1月を想定している。

 経審の改正は、担い手の育成・確保、災害対応力の強化、環境への配慮を目的に見直すもの。W点の見直しを主眼に、W1で新たにWLBに関する取組に最大5点、CCUSの導入に15点を加点する。WLBは内閣府が要領で示した配点に沿って2~5点、CCUSはすべての建設工事で導入した場合に15点、公共工事で導入した場合に10点などとする。
 現行、W9、W10の項目としていた若齢技術者・技術者の育成・確保、知識・技術または技術の向上に資する取組はW1に移行。W7の建設機械の保有では、新たにロードローラ、振動ローラ、ブレーカ、解体用掴み機等、高所作業車を加点対象とする。
 環境への配慮に関する取組では、中小企業でも取得が容易な「エコアクション21」を加点対象とする。
 今回の見直しにより、W点素点の最高点は現行の217点から20点上がり237点に。P点に占めるW点のウエートを維持するため、素点に乗じる係数を200分の1900から200分の1750に見直す。P点に占めるウエートは14.32%から14.40%になる。係数の変更により、W評点の最大値は2061点から2073点に上がる。
 総会では建設工事標準請負契約約款の改正も議論。現行、不可抗力による損害については、請負代金額の1%を受注者が負担しているが、災害復旧工事中における2次災害は善管注意義務を果たすことを前提に受注者負担を求めないこととする。
 入札・契約手続きの簡素化に向けては、保険証券・保険証書の電子化を検討。ことし5月から国交省直轄工事で導入を予定している。
建設発生土の搬出先等の明確化も。発注者が建設発生土の搬出先を指定した場合、当該建設発生土の搬出先を記載した書類を契約書に添付するなど、必要な対応を検討する。
 公共工事の入札および契約の適正化を図るための措置に関する指針も見直す。新たに復旧・復興JVを位置付けるとともに、適正な利潤確保、建設発生土等の運搬・処分に関する費用、低入札価格調査基準等の適切な水準の設定、設計図書の条件明示、設計変更ガイドラインの策定、国・発注者によるCCUS活用促進などを追記する。

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