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森林吸収量の2.4倍/開発局と寒地土研が発表/釧路港藻場創出 CO2貯留効果

2022/03/09付 DOTSU-NET NEWS
 開発局と寒地土木研究所は8日、釧路港島防波堤の藻場創出によるCO2貯留効果を発表した。海藻類のCO2貯留、いわゆるブルーカーボンは、試験区間3600平方メートルのうち、少なくとも年間約1.9トンの貯留効果があるとした。森林のCO2吸収量と比較すると、2.4倍の効果があることが分かった。将来的には、4万3200平方メートルの浅場の整備計画があり、完成すると、年間22.9トン程度のCO2貯留が期待される。
 釧路港では、水深15メートルの砂地に整備した島防波堤の港内側に、浚渫土を有効活用した盛土による浅場を造成。浅場は光合成を行う環境として試験区間3600平方メートルの整備を完了しており、スジメやガッガラコンブ等の植物、メバルやカジカ等の魚類のほか、ハナサキガニ等の生息を確認している。
 一方、近年、海藻等による取り込まれる炭素量であるブルーカーボンが世界的に注目されている。釧路港の浅場におけるCO2貯留量を試算するため、寒地土研等の有識者による北海道港湾のブルーカーボン定量化検討会を設置。海藻類等によるCO2貯留効果を試算した。
 結果、試験区間3600平方メートルについては、海藻類等により、少なくとも年間約1.9トンの貯留効果があると試算。森林のCO2吸収量と比較すると、2.4倍の効果があることが分かった。
 将来的には、4万3200平方メートルの浅場の整備計画があり、完成すると、年間22.9トン程度のCO2貯留が期待される。貯留効果は、森林面積10万4000平方メートルに匹敵する。

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