静内～東静内 TN２km、８橋／豊似～広尾 ９橋最長２３０ｍ／開発局 社整審で２区間事業化妥当

　開発局は７日、札幌第１合同庁舎で社会資本整備審議会道路分科会第３０回北海道地方小委員会を開催した。２３５号日高道静内三石道路静内～東静内間、２３６号帯広・広尾道大樹広尾道路豊似～広尾間の２０２２年度予算にかかる新規事業採択時評価を実施。災害時の代替性など、道路整備の必要性があることから２区間の新規事業化は妥当と結論付けた。静内三石道路静内～東静内の区間内には、最長４５０メートルを含む橋梁８橋と延長２０３０メートルのトンネルの整備を計画。大樹広尾道路豊似～広尾間には橋梁９橋の設置を計画しており、最長は２３０メートルとなる見通しだ。

　今回は、２１年１１月に対応方針案を決定した２３５号日高道静内三石道路のうち静内～東静内間、１６年２月に対応方針案を決定した２３６号帯広・広尾道大樹広尾道路のうち豊似～広尾間の２路線２区間について２２年度予算にかかる新規事業化の妥当性を審議した。
　日高道静内三石道路は、新ひだか町静内神森～新ひだか町三石西蓬莱を結ぶ延長約２１キロメートルの道路。計画段階評価において、２３５号の北部に別線で整備する「別線・市街地アクセスルート」による対応方針案を決定した。
　このうち、静内～東静内は新ひだか町静内神森～新ひだか町東静内を結ぶ延長８キロメートルの区間。ルート内には仮称・静内ＩＣ側から橋長３０メートル、４５０メートル、９０メートル、４０メートル、９０メートル、６０メートル、３０メートル、５０メートルの橋梁８橋のほか、延長２０３０メートルのトンネルの整備を計画しており、全体事業費には５２０億円を見込む。
　一方、帯広・広尾道大樹広尾道路は、大樹町と広尾町を結ぶ延長約２８キロメートルの道路。計画段階評価で、山側を通過する「別線案」による対応方針案を決定した。
　このうち、豊似～広尾は広尾町字紋別～広尾町字ラッコベツを結ぶ延長１２.３キロメートルの区間。ルート内には仮称・豊似ＩＣ側から橋長３０メートル、１２０メートル、７０メートル、３０メートル、３０メートル、７０メートル、３０メートル、２３０メートル、６０メートルの橋梁９橋の整備を計画し、全体事業費には約４８０億円を見込んでいる。
　２区間ともに、災害時の代替性・信頼性の高い道路ネットワークの構築が可能であること、高次医療施設への速達性向上が見込まれることから、新規事業化は妥当と結論付けた。今後は国交省の事業評価部会に諮り、新規事業化に至る流れとなっている。