トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

近く複数水系で検討開始/流域委などで協議 開発局/気候変動踏まえた河川整備計画

2022/03/04付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は、複数の1級水系河川において、気候変動を踏まえた河川整備計画の見直しに向けた検討を開始する。近く有識者で構成する流域委員会等を開催する見通し。気温上昇による降雨量増大を見据え、目標流量と整備水準の見直しに着手する。激甚化・頻発化する大雨災害から流域の人々の暮らしを守るため、治水安全度の向上を図る。

 国土交通省がまとめた気候変動を踏まえた治水計画の在り方に関する提言では、パリ協定の目標と整合する2℃上昇シナリオによる降雨量を治水計画の目標流量に反映するよう明記した。
 2℃上昇した場合の降雨量変化倍率をみると、本道は1.15倍となると試算。他地域の1.1倍と比較すると、大きな影響が生じる可能性が指摘されている。
 開発局では、2℃上昇においても治水安全度を確保できるよう河川整備計画の見直しに着手。第一弾として常呂川河川整備計画を昨年12月10日付で変更し、将来の気候変動に伴う降雨量増大を考慮した整備内容に見直した。具体的には、目標流量を毎秒1400立方メートルから1700立方メートルに引き上げるとともに、河道掘削個所を追加。2℃上昇時の状況においても、治水安全度を概ね確保できる整備水準とした。
 他の1級水系においても、常呂川河川整備計画の見直しを参考に検討を進めるもよう。近く複数水系において、気候変動を踏まえた河川整備計画の見直しに向けた具体的な協議を開始する見通し。有識者による流域委員会などを開催する方針。道東、道北、道南の河川などが検討対象となるもようだ。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

首位は道土木設計 11億/受注総額261億 発注者支援除く/建管発注 12月末委託業者別実績

2022-03-03付 DOTSU-NET NEWS

 全道10建管の2021年度12月末委託業務業者別受注実績がまとまった。発注者支援業務を除く集計で、首位は10建管から138件、11億1011万円を受注した北海道土木設計(株)(札幌)。2位以下は、103件、10億5526万円の(株)シー・...

成績評価は現行継続/CPDS特例措置も/道水産林務部 総合評価運用方針

2022-03-03付 DOTSU-NET NEWS

 道水産林務部は、2022年度に適用する総合評価落札方式の運用方針を決定した。道の改正ガイドラインに盛り込まれた「工事施行成績」における独自の得点区分の設定は適用を見送り、現行の評価を継続。「主任(監理)技術者の継続教育(CPDS)」は、新...

22年度も特例継続/道建設部 コロナ禍踏まえ/主任(監理)技術者のCPD等加点

2022-03-02付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は、2022年度の総合評価落札方式で適用する「主任(監理)技術者の継続教育」の特例措置に関し、各団体の評価単位を決定した。新型コロナウイルスの感染拡大によって継続教育の単位を取得できる講習会等が減少している状況を踏まえ、19~21...

工事2点、業務4点加点/未達成は減点 3月中旬告示から/道森林管理局 賃上げ総合評価

2022-03-02付 DOTSU-NET NEWS

 道森林管理局は、総合評価落札方式における賃上げを実施する企業に対する加点方針をまとめた。総合評価の各種試行や選択項目の設定によって配点は異なるが、工事発注の大半を占める施工体制確認型総合評価(簡易型・省略)では加算点2点、業務では技術点4...

ICT活用対象工事、取扱い記載/道建設部 技術職員総数算出も/22年度総合評価ガイドラインQ&A

2022-03-01付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は、2022年度の総合評価落札方式ガイドラインに関するQ&Aをまとめた。新たに地域選択項目として設定が可能となった「ICT活用の取組」の評価対象工事や取扱いを記載。対象は建管発注のICT活用モデル工事とし、受発注者間協議等を経て、...

22日以降入札から適用/旧単価は受注者請求で変更/道農政部 新労務単価への対応

2022-03-01付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、新たな公共工事設計労務単価と設計業務委託等技術者単価に関し、22日以降の入札から適用する。1日から21日までに契約する工事および委託業務は旧単価での積算となっているため、国の取扱いに準じて特例措置を適用。受注者・受託者の請求に...

日高道静内~東静内520億/苫小牧港ターミナル150億/国交省 新規事業化候補発表

2022-02-28付 DOTSU-NET NEWS

 国土交通省は25日、2022年度予算に向けた新規事業化候補個所を発表した。道内では、総事業費に約520億円を見込む235号日高道静内三石道路静内~東静内間8キロメートル、約480億円を見込む236号帯広広尾道大樹広尾道路豊似~広尾間12....

全会計総額1672億/本紙集計 道路新設改良376億/道の22年度当初予算案工事請負費

2022-02-28付 DOTSU-NET NEWS

 道の2022年度当初予算案に占める工事請負費は、一般会計と特別会計を合わせて前年度当初比2.6%増の1672億4500万円に上った。本紙集計によるもの。建設費が10.3%増の837億9300万円、水産林務費が10.8%減の280億6200...