日高道静内～東静内５２０億／苫小牧港ターミナル１５０億／国交省 新規事業化候補発表

　国土交通省は２５日、２０２２年度予算に向けた新規事業化候補個所を発表した。道内では、総事業費に約５２０億円を見込む２３５号日高道静内三石道路静内～東静内間８キロメートル、約４８０億円を見込む２３６号帯広広尾道大樹広尾道路豊似～広尾間１２.３キロメートルの道路２事業と、約１５０億円見込む苫小牧港東港区浜厚真地区複合一貫輸送ターミナル整備の港湾１事業が盛り込まれた。

　日高道は、苫小牧市を起点とし、浦河町へ至る約１２０キロメートルの自動車専用道路。昨年１１月には、日高道静内～三石間における第３回目の計画段階評価を終え、軽種馬産業や農林水産業を支え、地域医療サービスの向上に向けた速達性・安定性の向上に大きな役割が期待されることから、別線・市街地アクセスルートとする対応方針案を決定していた。
　帯広広尾道は、帯広市を起点に広尾町に至る延長８０キロメートルの高規格道路。豊似～広尾間は地元期成会などが事業化を要望していた。
　苫小牧港東港区浜厚真地区複合一貫輸送ターミナル整備事業は、マイナス９メートル１号岸壁２７０メートルを整備する計画。既存の岸壁２７０メートルと合わせて２倍の５４０メートルに延伸することで、２隻分を確保する。