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4割が効率化など実感/雇用体系改革など求める声も/道建設部 週休2日アンケート

2022/06/20付 DOTSU-NET NEWS
 道建設部は、2021年度週休2日モデル工事のアンケート調査結果をまとめた。モデル工事の取組が「良い」と回答した労働者は約4割。休日やプライベートの時間の増加に加え、業務の効率化を実感する声などが聞かれた。一方で「根本的な雇用の体系改革が必要」と、収入減への対応を求める回答も。同部では補正係数の改定などについて、国の動向を踏まえながら対応していく意向だ。
 アンケート調査は、21年度に完成したモデル工事を対象に実施。過年度に発注したゼロ国債・ゼロ道債などを含め、305件から回答を得た。
 結果をみると、モデル工事の取組が「良い」と答えた労働者は39%。「休日が計画的に取得できるため、プライベートの予定を立てやすくなった」「休日が増えて疲労が軽減された」などの意見が寄せられた。
 「収入減」は46%、「その他」は15%。それぞれ「労働単価を見直し、差別化してほしい」「出張の場合、休日を取らずに作業してでも早く出張を終わらせたい」などの声があった。
 モデル工事を実施して良かった点は「自分の時間が増えた」が最多の48件。以下「体調面でプラスとなった」が19件、「業務の効率化につながった」が16件などとなった。
 一方、モデル工事を実施して悪かった点は「天候の影響を受けた」が最多の23件で、「その他」が10件、「収入減」が6件、「時間外勤務の増」と「下請との調整に苦慮」が各5件。その他では「冬季期間の施工量の増大は避けてほしい」との意見があった。
 モデル工事実施時に工夫したことは「工程管理に関する工夫」が29件、「休日の取り方の工夫」が15件、「施工に関する工夫」が8件、「週休2日をアピール」が4件。ICT施工による作業効率の向上のほか、週休2日制に関する表示板を設置したケースも見られた。
 同部では、当初設計から4週8休を前提として、労務単価、機械経費(賃料)、諸経費の補正を行っているが、現場への周知を徹底していく方針。補正係数の改定などについても、国の動向を踏まえながら対応を検討する。

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単品スライド運用見直し/証明書類価格の単価適用可能に/国交省 建設資材高騰を受け

2022-06-20付 DOTSU-NET NEWS

 国土交通省は、建設資材の高騰を踏まえ、直轄工事における単品スライド条項の運用を見直した。従来、「工事材料の実際の購入価格」と「購入した月の物価資料の単価」を比較し安価な方を用いていたが、購入価格が適当と示す証明書類を提出した場合は、実際の...

地方創生港整備を追加/木質バイオマスゼロカーボンも/道 強靱化計画を一部修正

2022-06-17付 DOTSU-NET NEWS

 道は、北海道強靱化計画を一部修正した。地方公共団体の国土強靱化地域計画に明記された取組に対し、国が予算の重点配分等を行う方針を示している状況に対応。強靱化のための推進事業一覧において、地方創生港整備推進事業、木質バイオマスゼロカーボン推進...

モデル地域を選定/地域振興など取組検討/開発局 グリーンインフラ推進へ

2022-06-17付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は、本道におけるグリーンインフラに関する取組の推進に向けた検討に着手している。検討に当たっては、グリーンインフラモデル地域を選定。関係機関などにおける取組を抽出し、グリーンインフラを通じた地域振興など将来目指す姿を整理する。モデル地...

344地区2694億/空知最多817億、十勝437億/振興局農業23年度以降残事業費

2022-06-16付 DOTSU-NET NEWS

 全道14振興局が所管する道営農業農村整備事業の2023年度以降残事業費が、本紙調査でまとまった。23年度以降も事業を継続するのは344地区で、残事業費の合計は2694億400万円に上る見通し。振興局別にみると、空知が最多の817億2500...

入札価格底上げに寄与/札幌市 初弾工事の結果公表/市況連動型失格判断基準対象

2022-06-16付 DOTSU-NET NEWS

 札幌市は15日、本年度から試行導入している市況連動型失格判断基準対象工事の初弾「北発寒第11号線北発寒第22号線~道道下手稲札幌線間舗装路面改良」の入札結果を公表した。応札者のうち、予定価格を超過した3者を除く25者の入札価格から算出した...

首位 道土木設計11.9億/発注者支援業務除く/建管発注委託 21年度業者別実績

2022-06-15付 DOTSU-NET NEWS

 全道10建管の2021年度委託業務業者別受注実績がまとまった。発注者支援業務を除く集計で、首位は10建管から149件、11億9130万円を受注した北海道土木設計(株)(札幌)。2位以下は、115件、11億4146万円の(株)シー・イー・サ...

1.5%増、3535億/7開建で上回る 本紙集計/開発局の21年度工事最終契約額

2022-06-15付 DOTSU-NET NEWS

 開発局の2021年度発注工事における最終契約額が、本紙集計でまとまった。全体では、3534億7200万円で、前年度と比較して1.5%増加。札幌、小樽など7開建が前年度を上回った。 20年度ゼロ国債、翌債は全額、長期国債は21年度支払分を計...

首位はドーコン 80億/設計変更含む 本紙集計/開発局21年度委託業者別実績

2022-06-14付 DOTSU-NET NEWS

 開発局の設計変更を含む2021年度委託業者別受注実績が、本紙集計でまとまった。発注者支援業務を除く集計。首位は、本局と10開建で225件、80億616万円を受注した(株)ドーコン(札幌)。受注総額は前年度と比べ10.1%増の562億480...