国費 ８９％増、２２５億円／道路・街路８０億、下水道４４億／札幌市 ２３年度開発予算要望

　札幌市の２０２３年度北海道開発予算要望の概要がまとまった。全国枠分を除く社会資本整備総合交付金および防災・安全交付金の要望総額は、国費ベースで前年度配分比８９％増の２２５億５００万円。道路・街路が７６.５％増の８０億３００万円、下水道が３２.４％増の４４億３００万などとなっている。

　１３日時点の集計。計数整理に当たっては、全国枠分を除く社会資本整備総合交付金と、防災・安全交付金、環境衛生関係の循環型社会形成推進交付金、水道事業を対象とした水道施設整備費補助金を含めて取りまとめた。国費ベースの要望総額をみると、前年度比８９％増の２２５億５００万を積み上げている。
　項目別にみると、道路・街路では７６.５％増の８０億３００万円を要望。新規事業として水源地通と福住・桑園通の交差部における交差点改良を盛り込んだほか、屯田・茨戸通各工区の整備、橋梁長寿命化等を進める。
　河川には同額の３億１００万円を要望し、厚別西川総合流域防災を推進。下水道は３２.４％増の４４億３００万円で、大きなウエートを占める西部スラッジセンター汚泥焼却施設の改築着手など下水道施設の再構築、災害対策等を進める。
　公営住宅等整備には７３.９％増の２３億６００万円を要望。伏古団地Ｃブロックの建替や、もみじ台団地等の外部改修などを盛り込んでいる。公園・緑地には０.２％増の１３億２４００万円を求め、百合が原公園のパークＰＦＩ事業のほか、厚別山本公園造成事業を促進する。
　水道では前年度比１３３.６％増の２億６４００万円を求め、豊平川水道水源水質保全事業等を促進する。環境衛生では６倍超の５４億６２００万円を要望。新たに白石破砕工場と発寒清掃工場更新事業の検討に着手するほか、駒岡清掃工場のプラント工事に着工することから大幅増となっている。