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複数路線で調査等推進/23年度 遠軽停線など新規要望/無電柱化事業本格化へ道建設部

2022/10/19付 DOTSU-NET NEWS
 道建設部は、北海道無電柱化推進計画に基づく事業を本格化させる。2022年度は、現行の8期計画に基づく本町大通(八雲町)を新規事業化するとともに、倶知安停車場線(倶知安町)など複数路線において事業着手に向けた調査等を推進。前期計画からの継続個所として施工中の稚内天塩線(稚内市)では、将来的な全道展開を視野に入れつつ、角型FEP管を採用するなど低コスト化に資する取組の効果検証を進めている。今後の予算動向など流動的な要素を残すが、23年度に関しては遠軽停車場線(遠軽町)などの新規事業化を目指している。

 国は16年12月、近年の災害の激甚化・頻発化、高齢者・障がい者の増加、観光需要の増加による無電柱化の必要性などを踏まえ「無電柱化の推進に関する法律」を施行。以降、法に基づく各種施策を進めるとともに、21年5月には新たな無電柱化推進計画を策定した。
 道建設部も国の動向を踏まえ、21年度から25年度までの5ヵ年を計画期間とする第8期北海道無電柱化推進計画を策定。建設部では、道の社会資本整備の考え方を示した「新・ほっかいどう社会資本整備の重点化方針」に沿って、無電柱化を着実に推進するための施策別計画と位置付けている。
 22年度の状況をみると、現行の8期計画に基づく事業としては、本町大通(八雲町)に新規着手。現在は調査等を進めており、23年度以降から本工事に着手する。さらに、倶知安停車場線などでは、道単独費を活用し事業化に向けた調査を行っている。
 このほか22年度は、7期計画からの継続個所として深川雨竜線(深川市)200メートル、稚内天塩線420メートルの工事を実施。うち稚内天塩線では、従来のCCVP管と比較して可撓性に優れた角型FEP管を採用するなど、低コスト化に資する取組の検証を進めている。
 23年度は、遠軽停車場線などの新規事業化を要望しているもよう。深川雨竜線、稚内天塩線における工事や、今後の事業着手に向けた調査・協議なども継続する方針。

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