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世界へつながる顔づくり/北5西1・西2市街地再開発も/北海道新幹線札幌駅舎に着工

2023/06/15付 DOTSU-NET NEWS
 北海道新幹線札幌駅舎新築工事が本年度から始まる。2018年11月の工事実施計画の変更認可を踏まえ、在来線施設の移設および新幹線駅部については、JR北 海道が鉄道・運輸機構から受託し施工。駅舎はS造6階約1万3100平方メートルの規模で、23年度から26年度にかけて躯体工事、25年度から28年度にかけて内装工事を進める。道内一の高さを誇る再開発ビルを整備する北5西1・西2地区市街地再開発事業に関しても、本年度の着工を予定。開発コンセプト「世界へつながる“さっぽろ”の新たな顔づくり」の実現に向けた一大プロジェクトがいよいよ本格化する。

 北海道新幹線新函館北斗~札幌間の整備を巡っては、15年1月の政府・与党申し合わせにおいて、沿線地方公共団体の最大限の取組を前提に、30年度末の完成を目指すことを決定。現在は、16万8926メートルに及ぶトンネル区間のうち6割以上の掘削を終え、明かり区間の工事が順次展開されている。
 新幹線札幌駅は、道、札幌市、国土交通省などからなる5者協議において、ホーム位置が決定。18年11月に工事実施計画の変更が認可され、在来線施設の移設および新幹線駅部はJR北海道が鉄道・運輸機構から受託し施工することとなった。デザインコンセプトについては、雄大なランドスケープが札幌と日本を、そして札幌と世界をつなぐ架け橋となるよう「大地の架け橋」とした。
 駅舎はS造6階約1万3100平方メートル、旅客上屋はS造2階約3900平方メートルの規模。新築1工事はWTOとして現在入札公告を行っており、26年度第2・四半期の完了を見込む。別途発注する新築2工事は、内装、設備、外構を行うもので、工期は25年度から28年度までを予定している。
 新幹線札幌駅と直結する北5西1・西2地区市街地再開発も本年度に着工する見通し。JR北海道グループが運営する商業施設エスタ解体後の跡地および市が保有する用地を一体とした2ヘクタール超の大規模開発で、高さ245メートル、地上43階、地下4階、約38万6700平方メートルの再開発ビルを整備する。竣工予定は28年度としている。
 今後は、札幌駅交通ターミナルや国道5号創成川通(札幌都心アクセス道路)などの整備も進む見通し。道都・札幌の玄関口にふさわしい空間形成と高次都市機能・交通結節機能の強化が図られ、本道全体の発展や経済活性化につながることが期待されている。

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