４割 効率化など実感／収入減への対応求める声も／道建設部 週休２日アンケート

　道建設部は、２０２２年度週休２日モデル工事のアンケート調査結果をまとめた。達成件数率は９９.１％で、モデル工事の取組が「良い」と回答した労働者は約４割。「良かった点」の回答数は６２件で「悪かった点」の回答数１８件と比べ約３倍となり、取組の有効性が認識されてきた結果に。主な意見では、休日やプライベートの時間が増え、業務の効率化を実感する声などが聞かれた。一方で収入減への対応を求める声もあり、同部では補正係数の改定などについて、国の動向を踏まえながら対応を検討する。
　アンケート調査は２２年度に完成したモデル工事を対象に実施。過年度に発注したゼロ国債・ゼロ道債などを含め、１８９件から回答を得た。
　結果をみると、モデル工事の取組が「良い」と答えた技能労働者は３８％。「２日休みが基本なので休日の計画が立てやすい」「プライベートが充実し、仕事に対するモチベーションが向上した」などの意見が寄せられた。
　一方「収入減」は３３％となり「休日が多い月の補償等を含めさらに検討の余地がある」などの声があった。
　モデル工事を実施して「良かった点」の回答数は６２件。「自分の時間が増えた」が最多の２５件で、以下「体調面でプラスとなった」が１４件、「意識が変わった」が８件などとなった。
　職場環境について「気持ちに余裕を持って工事を行えるので、現場内の雰囲気がとても良く感じる」等の意見も聞かれた。
　「悪かった点」の回答数は１８件。「収入減」が５件、「天候の影響を受けた」と「下請との調整に苦慮」が各４件などと続いた。
　モデル工事実施時に工夫したことは「工程管理に対する工夫」が２６件、「休日の取り方の工夫」「施工に関する工夫」が各８件などと続く。起重機船にＩＣＴを搭載し、生産性の向上を図ったケースも見られた。
　同部では当初設計から４週８休を前提として、労務単価、機材経費（賃料）、諸経費の補正を行っている。今後も現場への周知を徹底し、補正係数の見直しなどについても動向を見ながら検討していく。