早期発注 ６月までに約９割／着実に進展 不調不落も減少／道農政部 確実な入札執行の取組

　道農政部は、農業農村整備事業を計画的に進めるため、確実な入札の執行に向けた取組を展開している。早期発注に努める中、本年度における６月までの発注割合は８９％と前年度に引き続き高い水準を維持。不調・不落件数は６月時点で前年度実績よりも１件少ない２件にとどまっており、施工時期の確保や適正な工期設定といった取組の効果が着実に表れている。

　同部では、工事入札の確実な執行のため早期発注や適切な規模での発注を推進。近年における６月までの発注率は８０％を超える水準となっており、本年度については８９％を記録している。
　１工区当たりの発注金額をみると、１９年度以降は１億円超で推移。本年度は１５年度の約２倍に当たる１億２７００万円程度の規模となる見通しで、地域の実情等を踏まえながら発注ロットの大型化を図っている姿勢がうかがえる。
　施工時期の平準化に関しては、通年施行制度による夏期施工をはじめ、２０年度に試行を開始した畑地帯の夏工事を展開。このほか、草地整備の担い手となる地元企業育成のため、１９年度からは草地経常ＪＶ制度の活用を図っており、２２年度は１８ＪＶが受注している。
　こうした取組が功を奏し、不調・不落に陥った案件も６月時点で２件にとどまっており、円滑な入札執行に成果を上げている。
　同部では、今後も取組を継続するほか、業界からの要請に応じた適切な対応に努めるなど、農業農村整備事業を着実に実施していく。