懸命の除雪作業展開／５号張碓峠 並行路線対策も／冬型低気圧で道内大荒れ

　道内は冬型の気圧配置が続く影響で、１５日から１６日にかけて暴風雪等に見舞われた。断続的に雪風が強まる中、各地では、地域に精通する維持業者等と発注者が一体となって除雪作業を展開。国道、道道も複数路線で通行止めを余儀なくされたが、懸命な作業によって既に大半が規制解除となっている。小樽開建では、東日本高速道路（株）北海道支社所管の札樽自動車道の通行止めを受け、５号張碓峠で除雪車の事前配備、巡回除雪の実施などといった並行路線対策を講じた。

　気象台によると、１６日午前９時までの２４時間降雪量は、札幌市南区小金湯で４０センチメートル、石狩市厚田で２９センチメートル、札幌市中央区、佐呂間町で各２８センチメートル、紋別空港で２６センチメートルなど。全道の広い範囲で雪が降り、札幌市内では幹線道路の渋滞が相次いで発生した。
　札幌開建管内では、深川留萌道深川西ＩＣ～北竜ひまわりＩＣ間が１５日午前１１時３０分から通行止めとなったが、（株）Ｍｚ原田（札幌）の尽力で規制を解除。札幌建管管内は、岩見沢石狩線が吹雪のため通行止めとなったものの、受託業者の素早い対応によって既に解除となっている。
　小樽開建は、札樽道の通行止めを受け、並行する５号張碓峠においてＣＣＴＶ監視強化、情報板による交通情報提供、除雪車の事前配備、巡回除雪などの対応を実施。万全な対策によって小樽と札幌を結ぶ幹線道路の通行止めを防いだ。
　留萌開建管内では、ホワイトアウトによって作業が難航する中、（株）瀬越組（天塩）、（株）堀口組（留萌）が対応に奔走。留萌建管管内においては、伸成建設運輸（株）（遠別）、初山別土建（株）（初山別）、（株）水上建設工業所（羽幌）、佐々木建設運輸（株）（増毛）が対応に当たった。
　釧路開建管内では、２４４号や３３５号において、（株）上田組（標津）、尾田建設（株）（羅臼）らが対応。網走開建管内は、茶木建設（株）（遠軽）、斜里建設工業（株）（斜里）らが作業を進めた。