２３年度新規策定水系 今月末にも公表／気候変動踏まえ防災・減災／２級水系流域治水プロジェクト － 道建設部

　道建設部は、気候変動を踏まえた早期の防災・減災の実現に向けて、２級水系における流域治水プロジェクトの策定に向けた作業を鋭意推進している。現在、２３０水系のうち４１水系が策定済み。本年度中に新たに策定を行う水系については、今月末ごろの公表を予定している。
　流域治水プロジェクトは、国や流域自治体、企業などが協働し、各水系で重点的に実施する治水対策の全体像を示すもの。近年の気候変動による災害の激甚化・頻発化を踏まえ、ハード・ソフト一体となった事前防災対策の加速化を図る。
　建設部では、流域全体で水害を防止・軽減する対策を取りまとめた流域治水プロジェクトとして、これまでに２級水系２３０水系のうち古丹別川水系をはじめ、安平川水系や厚真川水系など４１水系を対象に策定した。ハード対策では、河道掘削や堤防整備、砂防堰堤整備などの取組が列挙されている。プロジェクト内では、ロードマップなどを活用しており、関係者が連携して取組を展開していく方針を示している。
　残る１８９水系のプロジェクト策定に当たっては、河川管理者、市町村や農業施設の管理者などで構成する流域治水協議会を設置。近年の被害状況などを踏まえ、事業個所や期間などについて検討を進めている。
　本年度中に策定する水系について今月末ごろにも公表する見通し。