森林海洋環境局長を新設／推進監トップに部内横断的組織／道 ２４年度組織・機構改正案

　道の２０２４年度組織・機構改正案のうち、農政部と水産林務部分の概要がまとまった。このうち水産林務部では、林業・水産業両部門の課題に特化した施策の一体的推進を目的に、技術系ポストの森と海の未来づくり推進監をトップとする部内横断的組織を立ち上げる。新たに森林海洋環境局長、成長産業担当局長を配し、森林海洋環境課や成長産業課を新設。成長産業課の新設に伴い水産振興課を廃止とし、漁港漁村課を改組した漁港漁場課に課長、漁場事業担当課長を置く。

　道では、ゼロカーボン北海道の実現に向けたＪクレジット等創出と本格的な制度の運用、デジタル技術の導入といった本道の１次産業分野を取り巻く新たな動きが活況を見せる中、農政部と水産林務部において共通的課題に対応した部署の新設を予定している。

　水産林務部には２課を新設。森林海洋環境課は森林吸収源対策と赤潮等の海洋環境変動対策といった地球環境変動に伴う施策を一体的に推進するもので、課長１ポスト、課長補佐と主幹各２ポストなどを置く。
　成長産業課は、デジタル技術を活用したスマート水産業・林業の一体的推進と実践に必要な水林の普及部門などを統合。課長をはじめ、先端技術担当課長と水産食品担当課長、首席普及指導員2ポストなどを配し、新技術を活用した成長産業化に関する施策を総合的に推進する。
　農政部では、みどりの食料システム戦略をはじめ、環境変動対策やデジタル技術の積極的活用などの施策を推進するための組織再編を行い、食の安全推進監、食の安全推進局長を食の安全・みどりの農業推進監、同局長に改称。食品政策課内にみどりの食料システム戦略室を新設し、本庁担当課長級を起用するとみられる室長のほか主幹４ポストなどを新設する。