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着工から完成まで 3次元データ提供/本体工発注時 入札参加者へ/札幌開建 雨竜川ダム再生事業

2024/06/05付 DOTSU-NET NEWS
 札幌開建は、本年度に予定する雨竜川ダム再生事業に係る雨竜第2ダムの第1期本体工発注時に、3次元データを入札参加者に提供するもようだ。開発局のダム建設工事では初めてとなる試行的な取組。設計段階で作成した地形、本体、放流設備等の土木と機械に関するデータを盛り込む予定だ。複数期にわたると想定される本体工の着工から完成までの流れが把握できる。技術提案に生かしてもらうほか、受注から施工までの準備における手戻りを最小限に抑えることがねらい。早期の事業効果の発現に向けて、発注時から創意工夫を図る。

 雨竜川ダム再生事業は、既設の雨竜第1・第2ダムの利水容量を一部洪水調節容量に振り替えるとともに、雨竜第2ダムを嵩上げすることによる治水機能の強化を目的としている。総事業費は449億円。雨竜第2ダムは重力式コンクリートダムで、3.8メートルの同軸嵩上げを計画している。
 24年度は、雨竜第2ダムの第1期本体工事の発注を予定する。発注に向けた作業を進める中、設計段階で作成した3次元データの効果的な活用についても検討。応札段階から入札参加者に3次元データを提供する取組を開発局のダム建設工事で初めて行う考えだ。
 取組は、BIM/CIMモデルや点群データ等の3次元データを入札参加者に提供するもの。国土交通省全体で推進しており、既に利賀ダム(富山県)、鳥海ダム(秋田県)で行っている。
 雨竜第2ダムの設計では、ダム周辺の地形、本体、放流設備などの土木、機械に係る3次元データを作成している。本体工は複数期にわたると想定されるが第1期工事の発注時から、完成までの一連のデータを提供するもようだ。
 3次元データの提供で入札参加者は着工から完了までの全工程が短時間で詳細に把握できる。同軸嵩上げと並行して放流管の移設を伴う複雑な整備に関する理解を深め、技術提案に活用してもらうことを目指す。
 受注後は、施工までの準備における手戻りが少なくなると想定され、工事の円滑な進行が見込まれる。工期短縮につなげ、早期の事業効果発現を目指す方針だ。

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