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25年度以降 9施設で採用検討/真駒内、島松など優先整備/ECI方式による最適化事業 - 道防衛局

2024/07/17付 DOTSU-NET NEWS
 道防衛局が進める最適化事業による自衛隊施設の整備に関し、2025年度以降は9施設でECI方式の採用を検討する見込みだ。膨大な施設の建て替え、改修を進めるに当たり、効率的な事業推進を図る目的でECI方式を採用。現時点の対象施設は全て駐屯地で、中でも真駒内、島松、東千歳、旭川を優先的に整備するものとみられる。同局では、今後も建設業界との意見交換等を通じて最適な発注方式を採用する方針。抜本的な防衛力の強化に向けて事業の円滑化を図っていく。

 最適化事業は、各基地・駐屯地等の強靱化、安定運用、コスト縮減、防護機能を確保し、持続可能な施設管理・運用を図る施策。基地や駐屯地等の建て替え、改修を計画し、これらの施設整備に係る経費として24~27年度までで1.7兆円程度を試算する。
 実際の工事を含めた事業期間は約10年間となる見通し。
 防衛省では、施設の機能・重要度に応じた再配置・改修などの計画をまとめたマスタープランを策定し、各施設の整備を進める方針。策定が完了した施設の設計業務には24年度から着手している。25年度までに全ての策定作業を終えるもようだ。
 道防衛局管内では、建て替え約2000棟、改修約800棟の対象施設がある。膨大な施設数となることから、設計付工事発注方式やECI方式を積極的に採用し、円滑で速やかな整備を目指している。
 24年度は、施設整備に23年度の約10倍となる1000億円程度の予算を措置。既に、陸上自衛隊札幌駐屯地、航空自衛隊千歳基地、防衛装備庁千歳試験場についてECI方式による最適化総合設計業務および技術協力業務を発注した。
 25年度以降でECI発注方式の対象となる整備規模を満たすのは9施設。具体的に、1000平方メートル以上の「建て替え10棟以上」または「建て替えおよび改修15棟以上」の整備規模においてECI方式を検討することとしている。
 対象の9施設は、丘珠駐屯地、真駒内駐屯地、島松駐屯地、北恵庭駐屯地、東千歳通信所を含む東千歳駐屯地、北千歳駐屯地、上富良野駐屯地、旭川駐屯地、名寄駐屯地となっている。
 このうち、真駒内、島松、東千歳、旭川駐屯地は、施設規模や現況等を踏まえ、優先的な整備が必要として早期の業務発注に向けた作業を進めている。

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