未来志向の取組推進／国内外需要取り込み持続的発展／道 新北海道総合計画を策定

　道は１１日、本年度から概ね１０ヵ年を計画期間とする新たな北海道総合計画を策定した。「北海道の力が日本そして世界を変えていく 一人ひとりが豊かで安心して住み続けられる地域を創る」を目指す姿に、本道のポテンシャルを生かしながら国内外の新たな需要を取り込み、持続的な発展につなげていく。鈴木直道知事は「道民と一体となって未来志向の取組を進める」とし、各分野の施策推進に意欲を示した。
　社会・経済を取り巻く環境が大きく変化し、人口減少・少子高齢化などの課題に直面する中、道は道民と連携し、共に行動していくための指針として政策の在り方を再構築。北海道総合開発委員会における審議や、主要機関・団体への文書による意向調査、パブリックコメントなどを経て、本年度から概ね１０ヵ年を計画期間とする新たな北海道総合計画を策定した。
　「北海道の力が日本そして世界を変えていく 一人ひとりが豊かで安心して住み続けられる地域を創る」を目指す姿に、政策展開の基本方向を明示。食や観光で構成する「潜在力発揮による成長」、社会経済の基盤整備および強靱化を柱とする「各地域の持続的な発展」などをテーマに、個性と魅力を生かした地域づくりを展開する。
　特定分野別計画や重点戦略計画、地域計画と一体的に推進することで実効性を確保。毎年度実施する点検・評価では、政策の方向性ごとに１０８の指標を設定し、社会経済情勢を含めて分析することとしている。
　鈴木知事は「現状の課題をクリアし、持続可能な北海道を実現していくためには、時代の先を読み、中長期的な展望に立って政策を進めていく必要がある」と強調。新たな計画がスタートしたことへの意気込みを示しながら「道民と一体となって未来志向の取組を」とし、各施策の推進に向けて決意を新たにした。