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試行へ可能性を検討/情報収集、課題整理に注力/道 ハイブリッドダムの取組

2024/09/25付 DOTSU-NET NEWS
 道は今後、ハイブリッドダムの取組に関し、具体的な検討を進めていく方針だ。近年の気候変動に適応し、カーボンニュートラルにも対応する観点から、治水機能の強化と水力発電の促進の両立を目指すもの。国の動向を注視しながら、情報の収集と課題の整理に力を注ぐ考えで、対象施設の選定を含めて試行への可能性を探っていく。
 国土交通省は、気候変動の影響によって頻発化する水害を踏まえ、治水対策の重要性を強く認識。同時に、2050年カーボンニュートラルに向けて関連事業の加速化を目指しており、治水機能の強化と水力発電の促進を両立させるハイブリッドダムの取組を進めている。
 「ダムの運用の高度化」「既設ダムの発電施設の新増設」「ダム改造・多目的ダムの建設」を取組の3本柱に設定。建設費などの負担がない「ダムの運用の高度化」から取り組んでおり、23年度に試行したダムは、国および水資源機構が管理する72ヵ所に上った。洪水後期放流の工夫や非洪水期の弾力的運用などに取り組んでおり、開発局は大雪ダムや金山ダム、豊平峡ダム、定山渓ダムなど10ヵ所のダムを対象に試行している。
 こうした動向を踏まえ、道はハイブリッドダムの取組に関する検討に着手。本道の豊かな未利用水力エネルギーを発電に利活用することで、関係者はゼロカーボン北海道の実現に資するものと期待感を高めている。今後は国の動向を注視した上で、情報の収集と課題の整理を急ぐ考えで、対象施設の選定も含め、取組の可能性を具体的に探っていくこととしている。

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