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建設DXの理解促進へ/岡崎氏(荒井建設)が教員に講演/道建設部と道教委が初のセミナー

2024/09/27付 DOTSU-NET NEWS
 道建設部と道教育委員会は26日、教員向け建設DX理解促進セミナーをオンライン開催した。普通科高校などにも間口を広げ、進路指導担当教諭や教育局のキャリアプランニングスーパーバイザーらを対象に建設業への理解促進を図る新たな試み。荒井建設(株)(旭川)の岡﨑竜志取締役土木技術部長は「DX化に伴い変革が進む建設業における業務内容と働き方」をテーマに講演し、業界の魅力を強力にPRした。
 セミナーは、担い手の確保・育成が最たる課題として位置付けられる本道建設業への入職促進を目的に開催。ICT技術の活用をはじめ、働き方の選択肢が広がっている建設業の魅力を普通科高校の進路指導担当教諭らに伝え、専門的な学習を積む生徒以外にも間口を拡大して入職の可能性を探っていく。
 講演では、荒井建設の岡﨑取締役土木技術部長が、土木工事と建築工事の違いや自然災害の対応をはじめとする建設業の使命を紹介。本題のDXに関しては、ICTやBIM/CIMの活用が一般化してきている状況を示し「一昔前とは異なり、工業高校や高専で専門的な学習を積んできた方だけでなく、普通科高校の卒業生や女性が活躍する場面が確実に増えている」と強調した。
 つぎに、建設ディレクター協会の藤田歩実氏が「建設業における新しい職域“建設ディレクター”について」と題して説明。具体的には、ヤマグチ(株)(鹿児島)土木部工事管理室の馬場洋介氏が育成面、長坪和氏と原田杏瑞氏がやりがいの観点から建設ディレクターの重要性を示した。
 事例発表では、室蘭工業高校環境土木科長の鈴木圭吾教諭が「地元建設業協会と連携した企業実習の取組」をテーマに解説。企業実習の実施に至った経緯や本年度から3ヵ年の工程表などを紹介し、「企業と生徒が対話できる貴重な機会。建設現場の魅力を伝えることで、業界全体のイメージアップにもつながっている」と成果を口にした。
 セミナーに参加した高校からは「建設業の新たな働き方を深く知ることができて有意義だった。関心を抱く生徒たちも多いと思うので、きょう得た情報を正確に伝えたい」などと初めての取組の有効性を示す意見が多く聞かれた。

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