企業・発注者依頼１５件／実践的助言で加速化推進／ＩＣＴ等アドバイザー制度 － 開発局 ９月末

　開発局は、ＩＣＴ・ＢＩＭ／ＣＩＭアドバイザー制度の９月末活用状況をまとめた。民間企業や発注者からの依頼に基づくアドバイザーの活動実績は１５件で、ＩＣＴ講習会の講師や現場事務所での勉強会などを実施。これらの活動における対象人数は合計で２８８人に上っており、実践的なアドバイスを通じてインフラ分野のＤＸ・ｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎのさらなる推進につなげている。

　同制度は、建設業等の働き方改革の実現と生産性向上に資する取組の一環。ことし３月に運用を開始し、現在は建設会社で１６社、測量・建設コンサルタントで４社、建機販売・リース、ソフト、その他で１４社の計３４社が登録されている。
　アドバイザーの具体的な活動内容をみると、ＩＣＴ施工・ＢＩＭ／ＣＩＭ活用等を行う施工者や発注者に対し、活用時の疑問点や技術選定の課題などに対する助言・技術指導を実施。活用を支援するパートナーとしての役割を担う。
　民間企業や発注者等の依頼者は、登録名簿に記載されている支援内容（支援地域、分野、ＩＣＴ工種等）を参照し、条件に合うアドバイザーへ直接支援を依頼。技術支援に対する人件費は原則無償で、旅費交通費等の必要経費や研修・講習会等の実施に伴い必要となる機材等の経費については、アドバイザーと依頼者で協議し決定する。
　９月末時点の状況をみると、民間企業や発注者からの依頼に基づくアドバイザーの活動実績は１５件に。ＩＣＴ講習会の講師、現場事務所での勉強会、現場見学会などに取り組んでいる。
　地域別では、上川管内で積極的に活動が進められている状況。アドバイザーに登録されている赤川建設興業（株）（旭川）では、全道で最多となる６件の活動を展開している。