鈴木知事 一体的運営を検討／宮城県実施のＰＦＩ参考に／石狩湾新港の下水道と工水事業 － 道議会決算特別委（１４日）

　鈴木直道知事は、石狩湾新港地域の公共下水道事業と工業用水道事業の経営効率化に向けて、宮城県で実施されているＰＦＩ方式を例示し「先進事例を調査するほか、両事業の一体的な運営についても知事部局と企業局の連携のもと検討を進めていく」と述べた。
　１４日の道議会決算特別委員会で花崎勝委員（自民党・道民会議）の質問に答えた。
　石狩湾新港地域における建設部所管の公共下水道事業と企業局所管の工業用水道事業は、当初想定よりも水量を必要としない業種の立地が多く、毎年度決算において経常損失が発生。道では公共下水道事業の経営改善に向けて、使用料単価の見直しや処理場敷地の有効活用の検討などを進めるとともに、ことし１０月に設置した経営戦略に関する懇談会の意見も参考に事業収支の改善を図るとしている。
　工業用水道事業については、５ヵ年にわたって複数の事業を一括して民間に委託する包括委託といった取組を実施するなど、需要の拡大と併せて収支の改善を推進している。
　こうした中、鈴木知事は宮城県の事例として「ＰＦＩ方式によって上水道事業、工業用水道事業、下水道事業の一体的な管理運営を実施しており、事業費の削減効果などを期待している」と認識を示した。