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開業見通し早期提示を/渡島TN削孔停止 見えない先行き懸念募る/道新幹線トンネル掘削率80%に
2024/11/19付 DOTSU-NET NEWS
鉄道・運輸機構がまとめた北海道新幹線新函館北斗・札幌間の工事月報によると、11月1日現在のトンネル掘削率は80.2%となっている。前月からの掘削延長は1453メートルで、割合にして0.9ポイント上昇。レールの陸揚げ作業の開始や八雲町内の磐石トンネル貫通など、着々と準備が進む一方、渡島トンネルの2工区では地質状況の早期把握を目的とした長尺ボーリングが削孔停止に。現段階で地質の好転が見込めないとの見方が示されていることから、速やかな開業見通しの提示を巡っては暗雲が立ち込める。地元関係者からは「開業時期が決まらなければインフラ整備も進まない」など、先行き不透明な状況に悲観的な声が上がっており、今後の動向が注視される。ことし5月に、機構が2030年度末とする北海道新幹線新函館北斗・札幌間の開業目標の実質上の断念を表明して半年が経過。開業効果を見込んだ沿線自治体のまちづくりや企業活動などへの影響を踏まえ、国土交通省の有識者会議において具体的な開業時期に関する検討を進めている。
1日現在の工事進捗状況をみると、区間内で計画しているトンネルの掘削率は前月から0.9ポイント上昇し80.2%に到達。このうち、八雲町内の磐石トンネルは5日に北ほか工区の貫通を迎え、17本中9本目に掘削が完了したトンネルとなった。
3~4年程度の遅れが生じている札樽、羊蹄、渡島の3トンネルでは、現状打開に向けて対応を急ぐ。札樽トンネル札幌工区においては、シールドマシン後方設備の組み立てが完了し10月末から掘削を再開。岩塊の出現によって4月から掘削を停止していた羊蹄トンネル有島ほか工区も、3ヵ月間に及ぶ撤去作業を経て今月18日から掘削再開にこぎ着けた。
一方、地質不良が続く渡島トンネルの台場山工区、南鶉工区は長尺ボーリングが難航。地盤の影響で削孔不能となり、実施目標に届かないまま中断を余儀なくされている。
機構では、採取したボーリングコアの状況から「現時点においては現状の厳しい地質が好転する兆候は見られない」とし、現在はボーリングコアの分析を実施中。工期の遅れの程度を判断する上での重要な材料となるだけに、早期の開業見通し提示を望む関係者からは早急な対応が求められている。
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