現年 国費１７４４億円／ゼロ国債 事業費３８６億円／２４年度道開発事業費補正予算案

　政府は１１月２９日、２０２４年度補正予算案を閣議決定した。道開発事業費の現年補正追加額は、国費ベースで１７４４億２０００万円を計上。補正予算案で設定したゼロ国債は、事業費ベースで３８５億８５００万円となっている。補正予算対象工事を盛り込んだ発注見通しは、年内とみられる国会での予算成立後に公表となる。

　国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策および防災・減災、国土強靱化のための５か年加速化対策に基づき、必要な経費を計上した。
　現下の資材価格等の高騰に対応し、相次ぐ自然災害を踏まえた防災・減災、国土強靱化を着実に推進する観点から、北海道開発計画推進等経費、アイヌ伝統等普及啓発等経費などを含めた道開発予算全体の現年分は、国費ベースで１７５８億７５００万円に。前年度補正予算と比べ９８億１０００万円の増となっている。
　現年分を事業別にみると、農業農村整備に５２８億２５００万円、道路環境整備を含む道路に４０７億１６００万円、都市水環境整備を含む治水に３０１億６４００万円を計上。交付金関係の社会資本総合整備には１１８億９６００万円を措置した。
　国費から見込まれる事業費ベースの総額は２５００億円超に。補正予算案で設定したゼロ国債３８５億８５００万円は、例年同様、大半が直轄実施分となる。
　直轄関係の補正予算対象工事を盛り込んだ発注見通しは、国会での予算成立後に公表。入札公告についても順次開始される運びとなる。政府は来週にも臨時国会に提出し、年内早期の予算成立を目指している。