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4つのテーマを設定/工期延期のリスク回避など/技術提案評価SⅠ型の進め方案 - 国交省

2024/12/09付 DOTSU-NET NEWS
 国土交通省は総合評価落札方式のうち、2025年度の試行開始を目指す仮称・技術提案評価SⅠ型の進め方案を示した。技術提案に基づく仕様や工法の変更によって、さらなる品質向上が期待されるテーマとして「工期延期のリスク回避」「カーボンニュートラルに資する工法等の採用」など四つを設定。発注方法については、技術向上提案の実施に係る概算費用の記載を求める一方で、入札金額には当該提案に要する費用を含めずに、当初仕様で入札をすることなどを想定している。
 技術提案評価S型は現行、発注者が仕様を確定できる場合に採用。ただ、提案技術に要するコストも入札価格に含まれるため、カーボンニュートラルや新技術などの費用を要する発展的な提案がしにくいなどの課題を抱えている。
 状況を改善するため、国交省は25年度から仮称・技術提案評価SⅠ型の試行を検討。発注者において標準的な仕様案を設定できるが、競争参加者の技術提案に基づく仕様や工法の変更により、さらなる品質向上(総合的に価値の最も高い資材等の採用を含む)が期待される工事を対象に適用することを想定している。
 試行に向けて取りまとめた進め方の案では、品質向上が期待されるテーマを例示。①工期延期のリスク回避(施工性の高い工法への変更)②安全性の向上(交通渋滞・交通事故発生の防止、作業員の危険防止)③構造物の新設時における点検困難個所への維持管理性の高い工法等の採用④カーボンニュートラルに資する工法等の採用―の四つを各工事で設定する案を示している。
 発注方法をみると、技術向上提案の実施にかかる概算費用の記載を求める一方、入札金額には当該提案に要する費用を含めずに、当初仕様で入札をすることを想定。発注者は技術向上提案を「適格性」「実現性」などの観点から評価し、技術点の一部として総合評価の点数に加算する。
 当該技術向上提案の採用の有無は、第三者委員会に諮った上で発注者が決定。発注者が採用を決定した技術向上提案に関しては、当初契約後に発注者指示の契約変更(増額)を行い、受注者には当該提案内容の履行義務が生じることなどをイメージしている。

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