必要な予算確保へ注力／海溝型地震対策推進に向けて／自民党北特委 都内で会合

　自民党の北海道総合開発特別委員会・ゼロカーボン北海道推進本部「北海道における日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策の推進に関するＰＴ合同会議」が９日、東京都内で開かれた。「北海道の持続可能な開発の実現と北海道開発予算の拡充等に関する申入れ」および「北海道における国土強靱化対策の推進に係る申入れ」などの案の決議文を確認。実現に向けて、必要な予算の確保に注力していくことを申し合わせた。
　議事では、北海道開発の主要課題を取り上げ、国土交通省北海道局の柿崎恒美局長や内閣府大臣官房の河合宏一審議官（防災担当）らが現状を説明。「本年度補正予算」「ゼロカーボン北海道の最近の動き」「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策」「来年度予算要望」の四つに関し、情報を共有した。
　主なものをみると「ゼロカーボン北海道の最近の動き」では、本年度の経済対策に基づく支援策や本道における洋上風力発電の可能性などを確認。「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策」については、能登半島地震を踏まえた災害対応の在り方を検証した上で、今後の基本方針などへの認識を深めた。
　つぎに「北海道の持続可能な開発の実現と北海道開発予算の拡充等に関する申入れ」「ゼロカーボン北海道の実現に向けた効果的な取組の推進に関する申入れ」「北海道における日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策の推進に関する申入れ」「北海道における国土強靱化対策の推進に係る申入れ」の案に関する決議文を確認。要望内容に目を通し、これらの実現に向けて安定的な予算の確保を求めていくこととした。