官民一体の除雪進む／小雪一転 国道・道道通行止め／災害級の大雪 十勝地方を襲う

　急速に発達した低気圧の影響で、道内は４日未明から朝にかけて十勝地方を中心に災害級の大雪に見舞われた。断続的に雪が強まり、高速道路、国道、道道は通行止めを余儀なくされたが、地域に精通する維持業者等と発注者が一体となって除雪作業を展開。開発局と東日本高速道路（株）北海道支社では、きめ細かな情報提供に加え、予防的通行止めの実施による集中的な除雪を行い、早期の交通確保を実現している。一方で、４日午後５時現在でも規制中の区間は多く、各地では懸命な作業が続く見通し。

　気象台によると、太平洋側東部の６地点は観測史上最大の大雪を記録。４日午前９時までの２４時間降雪量は、帯広１２４センチ、芽室１０７センチ、本別９３センチ、浦幌８５センチ、帯広泉７７センチ、白糠７１センチに上っている。
　特に帯広市では「数日前まで積雪がほとんどない状態だった」（市担当者）が、今季最強寒波の影響によって短時間で増加。市内の生活道路は立ち往生する車両が相次ぎ、臨時休校や病院の診療制限が発生するなど、住民生活にも多大な影響を及ぼした。
　現在、道内各地では、地域経済等への影響を最小限にとどめるべく、維持業者等が急ピッチで除雪作業を進めている。峠などは依然として荒れた天候になっているが、一刻も早い通行止め解除を目指し、懸命な作業が続いている。
　きょう５日は、日本海側などで大雪が見込まれており、行政関係者は「最新の気象情報および道路情報等の確認を行うなど、万全の備えを」と呼びかけている。