月単位の週休２日導入／月ごと閉所率２８.５％以上／道水産林務部 水産土木工事で

　道水産林務部は、水産基盤整備事業（漁場）において受注者希望型による月単位の週休２日を導入する。工事着手日から完成日までの対象期間内で全ての月ごとの現場閉所日数の割合が２８.５％以上の水準に達するものとし、当初予定価格から４週８休を前提とした積算を実施。現場閉所の達成状況が４週８休に満たない場合、設計変更で減額補正する。きょう３０日以降に入札公告を行う工事から適用する。

　建設業界では、担い手不足が懸念され、若手の技術者や技能労働者の確保・育成を中心とした将来の担い手確保が重要課題に。若年技術者等の入職促進を図るため、建設現場における週休２日の確保などを通じた働き方改革の実現が求められている。
　同部が所管する水産土木工事についてはこれまで、モデル工事として発注者指定型による通期の週休２日を推進。２０２４年度から時間外労働の罰則付き上限規制が適用になったことで、取組の標準化に伴い、２５年３月発注分からは月単位の週休２日に移行する。
　受発注者協議により、準備作業を含む工事着手日から完成日までの期間において、全ての月で４週８休以上の現場閉所に取り組む希望工事として実施。暦上、週２日の閉所では現場閉所率が２８.５％に満たない月は、その月の土曜日・日曜日の合計回数以上に閉所を行っている場合に４週８休を達成しているものとみなす。
　閉所状況が４週８休未満になった場合、減額の設計変更で対応。施行成績評定は従前の取り扱いとし、休日確保の観点で評価を行う一方、完全週休２日の実施が確認できれば創意工夫の項目で加点評価する。