工事成績加点廃止 ２６年度以降完了分から／発注者指定型での発注が原則／開発局 ＩＣＴ土工・河川浚渫原則化

　開発局は、ＩＣＴ土工およびＩＣＴ河川浚渫工の原則化に係る２０２５年度発注方式を固めた。地方建協等との意見交換会を踏まえ決めたもので、発注者指定型での発注を原則に。原則化に伴う工事成績の加点評価廃止については、２６年度以降に完了する工事から適用する。新たな発注方式は２７日以降に発注手続きを開始する工事から運用する。
　国土交通省は、ＩＣＴ施工の取組が着実に普及・拡大してきたことを受け、原則化に向けた検討を推進。直轄工事において２５年度から原則化し、取組状況を確認しながら、拡大に向けた検討を順次進める方針を示していた。
　開発局においても、実施率の高いＩＣＴ土工と河川浚渫工から原則化し、発注者指定型での発注を原則とする。具体的には①３次元起工測量②３次元設計データ作成③ＩＣＴ建設機械による施工④３次元出来形管理等の施工管理⑤３次元データの納品―の全ての段階でＩＣＴ施工技術を活用する。
　ただし、施工現場の環境条件等を鑑み、ＩＣＴ活用技術の活用が困難な場合は、受発注者協議によって各実施項目の変更を行うとしている。
　新たな発注方式は２７日以降に発注手続きを開始する工事から運用。原則化に伴う工事成績の加点評価廃止については、当初示していた２５年度ではなく、２６年度以降に完了する工事から適用する。