独自設定は６建管／札幌 ９７点以上に７.７５点／総合評価 工事成績評価区分 － １０建管

　全道１０建管が運用する２０２５年度簡易型総合評価落札方式のうち「企業の施工能力等」で加点する２ヵ年の工事施行成績に関し、評価区分の設定状況がまとまった。道のガイドラインに準じ、施工計画審査タイプⅡ型および施工実績審査タイプで独自設定が可能なもので、従来の「９３点以上」よりも上位区分を設けたのは、札幌、小樽、旭川、稚内、帯広、釧路の６建管。札幌は「９５点以上９７点未満」と「９７点以上」の二つの区分を設け、それぞれ７.６点、７.７５点を配している。
　道建設部は２１年度、簡易型総合評価落札方式の施工計画審査タイプⅡ型と施工実績審査タイプにおいて、工事施行成績の上位区分の設定を各建管の裁量に委ねるよう運用を改正。従来は２ヵ年平均点が９３点以上の企業に最高点の７.５点を付与していたが、技術力の向上とともに各社が上位区分に集中してきたことから、平均点９５点以上の区分を設け、最大で７.７５点を配する仕様とした。
　全道１０建管の本年度の運用状況をみると、札幌、小樽、旭川、稚内、帯広、釧路の６建管が「９３点以上」の上に区分を設定。小樽、旭川、稚内の３建管は「９５点以上」に７.７５点を付与している。
　帯広と釧路は「９３点以上９６点未満」の上に「９６点以上」の区分を設定。「９３点以上９６点未満」にはいずれも７.５点を与えるが、「９６点以上」に関しては、帯広が７.７５点、釧路が７.６点を配している。
　最も細かく区分を設定したのは札幌。従来の「９３点以上９５点未満」の上に「９５点以上９７点未満」と「９７点以上」の二つの区分を設定しており、それぞれ７.６点、７.７５点を付与するとした。