橋梁 ４３３橋を修繕／トンネルは６７ヵ所予定／開発局の道路施設長寿命化計画 － ２５～２８年度

　開発局は、橋梁長寿命化修繕計画、道路トンネル個別施設計画、大型構造物個別施設計画を更新した。本紙集計によると、修繕工事を予定する橋梁は、２０２５年度から２８年度までの４ヵ年で４３３橋に及ぶ。過年度の点検結果を踏まえ、架け替えなどを含め、適切な措置を順次講じる方針だ。トンネルは４ヵ年で６７ヵ所の修繕を計画しており、それぞれ剥落防止、ひび割れ補修などの措置を施す。

　わが国の道路施設の多くは、１９５０年代に始まる高度経済成長期を中心に建設。これらの施設は急速に高齢化が進み、適切な投資による計画的な点検・補修・更新を行わなければ、道路施設の老朽化は着実に進行を続けていくこととなる。
　こうした状況を踏まえ開発局は、定期点検による状態の把握と予防的な修繕等を着実に推進する観点から、橋梁長寿命化修繕計画をはじめとする個別施設計画を策定。長寿命化に要する費用の縮減を図りつつ、道路ネットワークの安全性・信頼性を確保することとしている。
　橋梁長寿命化計画に基づく修繕予定橋梁数を開建別にみると、２５年度は室蘭が最多の２３橋。次いで、函館が１７橋、釧路が１６橋などとなっている。
　２６年度は、札幌が最多の３３橋で、室蘭が２２橋、函館と釧路が各１４橋など。２７年度は函館が最多の３６橋で、室蘭が２６橋、札幌が１６橋などと続く。２８年度は、室蘭が２７橋、札幌が２５橋、函館が２３橋などとなっている。
　橋梁以外における２５年度から２８年度までの修繕予定実施数をみると、トンネルは６７ヵ所、シェッドは３０ヵ所、大型カルバートは１６ヵ所、横断歩道橋は４４ヵ所、門型標識等は６２ヵ所に上っている。