技能労働者「良い取組」５５％に／生活が充実、体調管理も／週休２日工事２４年度アンケート － 道建設部

　道建設部は、２０２４年度に実施した週休２日モデル工事のアンケート調査結果をまとめた。達成件数率は９８.９％で、モデル工事の取組を「良い」と回答した技能労働者は５５%。「良かった点」の回答は１５１件で「悪かった点」を１１６件上回り、取組の有効性を認識できる結果に。主な意見として「子どもの学校行事への参加など家族サービスがしやすく、充実したプライベートを送ることができた」「体調管理ができた」などの声が聞かれた。
　アンケート調査は、２４年度に完成したモデル工事を対象に実施。過年度に発注したゼロ国債や翌債、ゼロ道債などの工事を含め、４９６件から回答を得た。
　結果をみると、モデル工事の取組が「良い」と答えた技能労働者は５５%。「２日休みが基本なので、休日の計画を立てやすい」「プライベートが充実し、仕事へのモチベーションが向上した」などの意見が集まった。一方「良くない」の回答からは「技能労働者の多くは日給制で、休日が多くなると収入が減る」との声が上がった。
　モデル工事を実施して「良かった点」の回答数は１５１件。「自分の時間が増えた」が最多の４３件で、以下「体調面でプラスになった」が３７件、「意識が変わった」が２８件、「職場環境が良くなった」が２０件、「業務の効率化につながった」が１４件、「施工面でプラスになった」が６件で続いた。
　主な意見として「子どもの学校行事への参加など家族サービスがしやすく、充実したプライベートを送ることができた」「体調管理ができた」「気持ちに余裕を持って工事を行えるので、現場内の雰囲気がとても良く感じる」などの声が聞かれた。
　「悪かった点」の回答数は３５件。「天候の影響を受けた」が１１件と最多で、「下請との調整に苦慮」が７件、「収入減」が３件、「時間外勤務の増」が２件と続いている。
　モデル工事実施時に工夫したことは「工程管理に関する工夫」が３６件、「休日の取り方の工夫」が１７件、「施工に関する工夫」が１１件、「週休２日をアピール」が２件だった。「やむを得ず休日作業をしなくてはならない時には、代休日を設けた」「起重機船にICT設備を搭載し、生産性の向上を試みた」などの声があった。