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5事業の継続は「妥当」/鵡川・沙流川整備計画変更を承認/開発局 第2回事業審議委

2025/12/05付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は4日、札幌第1合同庁舎で2025年度第2回事業審議委員会を開催した。港湾3事業、水産基盤整備2事業の計5事業に関する再評価原案準備書を審議。事業の必要性・重要性に変化はなく、費用対効果等の投資効果も確認されていることから、いずれも事業継続を「妥当」と結論付けた。鵡川と沙流川の直轄河川改修に係る気候変動の影響を踏まえた河川整備計画の変更も報告され、委員会として承認した。

 会合では、石狩湾新港西地区国際物流ターミナル整備、沓形港本港地区国内物流ターミナル整備、苫小牧港東港区浜厚真地区複合一貫輸送ターミナル整備、寿都地区直轄特定漁港漁場整備、三石地区直轄特定漁港漁場整備の計5事業を審議した。
 石狩湾新港西地区は、資機材や労務単価の上昇に伴い、事業費は22億円増の571億円に。施工可能期間に応じた作業船の調達遅れや、西地区の利用状況に応じた整備進捗への対応などにより、完了予定年度は3年延伸し32年度とする。
 沓形港本港地区は、資機材等の上昇に加え、海底面に点在する風化岩の撤去・掘削が必要となり、事業費は7億円増の153億円に見直す。作業ヤード調整に伴う工程変更で、完了予定年度は5年延伸し30年度とした。
 苫小牧港東港区浜厚真地区は、マイナス9メートル耐震岸壁の施工方法の変更や地盤改良船の調達先変更などを要因として、事業費は74億円増の219億円に変更。本体工の遅延に伴い、完了予定年度は1年延伸し28年度となっている。
 寿都地区は、資機材等上昇、現場条件の一部変更などで、事業費は24億1000万円増加し61億4000万円に。岸壁屋根工事の止水対策実施に伴い、完了予定年度は4年延伸し30年度とした。
 三石地区の事業費は、西防波堤の構造変更等で10億4000万円増の35億9000万円に変更。マイナス3.5メートル岸壁の整備に際しての利用者調整および施工期間再検討により、完了予定年度は2年延伸し28年度に改めた。
 このほか報告事項として、鵡川と沙流川の直轄河川改修に係る河川整備計画の変更内容を提示。流域委員会での議論を踏まえ計画を定めたもので、気候変動後においても治水安全度を確保できるよう、河道掘削を中心とした必要な整備を展開していく。

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