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特色生かし魅力ある地域に/安全・安心確保へ万全期す/新任副局長に聞く①旭川建管 上川総合振興局副局長 信太 一人 氏

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上川総合振興局副局長 信太 一人 氏

 のぶた・かずひと
 1991年室蘭工大院修。2016年札幌建管事業室長、18年道建設部道路課長、19年道建設部建設政策課長を経て、ことし4月現職。
 1966年1月17日生まれ、54歳。札幌市出身。

―新任の抱負について

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、世の中の状況が大きく変化し、例年行われてきていることができなくなるなど、業務に影響が出ている。しかしながら、建設業には、今のところ大きな影響がなく、新年度の工事発注も順調に進んでいる。また、自然災害はこれらに関係なく発生するので、その備えが重要と考えている。安全・安心な暮らしを守るインフラ整備や危機管理について、しっかり対応していく。
 地域を実際に見て歩き、皆さんの声を聞き、職場では組織が元気で円滑に動けるよう、職員間できたんなく意見を言い合い、楽しく仕事ができる環境づくりに努めていきたい。そのためにも、新型コロナウイルスの早期終息を願うばかりだ。

―上川管内の印象について

 以前に事業課勤務を経験しており、管内の勤務は2回目となる。上川地域は、地図で見ると7つの振興局に囲まれ、札幌圏にも近く非常に多くの地域と交流ができる地域と感じている。
 そして、管内は大雪国立公園や3つの道立公園を有し、山岳や湖沼、温泉などの自然や観光資源に恵まれ、また、広大な大地では多種多様な農作物などが生産されており、食と観光を生かした魅力ある地域づくりができるところでもある。
 こうした基幹産業を支え、管内の特性を生かした地域発展のためには、高規格幹線道路などの道路交通網の機能強化や観光拠点へのアクセスルートの整備をはじめ、火山災害や水害、土砂災害などから地域住民の暮らしや産業を守る防災・減災対策を早急に進める必要があると実感している。

―本年度の主要事業について

 道路事業では、地域高規格道路「旭川十勝道路」の一部である旭川東神楽道路の未供用区間において道路、橋梁などの整備を推進するほか、旭川幌加内線の江丹別峠の区間において、交通上の隘路を解消する道路改良を進める。
 街路事業では、3・3・20号永山東光線において用地補償などを行い、JR石北本線の踏切除去を進める。
 河川事業では、近年繰り返し浸水被害を受けた名寄市内を流れる豊栄川において、遊水地などの整備を推進するほか、ヌッカクシ富良野川において分水路などの整備を進めていく。
 また、2018年7月豪雨で被害を受けたペーパン川の河川整備も順調に進んでおり、被災区間の早期完了を目指す。

―災害対策について

 毎年のように全国各地で、大きな自然災害が発生し、甚大な被害を受けている。管内も近年、大規模な豪雨被害が発生したほか、十勝岳は概ね30年間隔で噴火する火山だが、前回の噴火から30年以上経過し、火山性地震の増加など、近年、活動が高まっている。
 こうした頻発化・激甚化する自然災害に備えるためには、平時からの準備と心構えが重要である。ハード対策として、過去から被害を受け整備を進めている河川改修や噴火等に備えた富良野川の砂防堰堤の整備や、ピリカ富良野川においても土石流対策等を推進する。
 このほか、ソフト対策として、洪水や土砂災害から円滑な住民避難のためのリスク情報の周知や火山の監視・伝達するシステム整備を進める。
 今後とも、管内の地域社会の発展に向け、将来の担い手の確保・育成のために「北のけんせつ担い手育成」会議を通じて建設産業の魅力を発信する取組や、防災教育として、富良野川の「親と子の火山砂防見学会」を開催し、地域の防災力の向上に努めていく。
 
(連載・特集 2020/06/09付)