２１年度表彰枠拡大／工事 実施件数の１０％程度に／開発局 ｉ―Ｃｏｎ奨励賞

　開発局は、建設現場における生産性向上にかかる取組をさらに推進すべく、ｉ―Ｃｏｎ奨励賞の表彰枠を拡大する。２０２０年度は工事等１０件程度としていた表彰枠を、工事はＩＣＴ活用工事とＢＩＭ／ＣＩＭ活用工事を足した実施件数の１０％程度、業務は総発注件数の１％程度とする。本年度の実施件数に当てはめると、工事は２０～３０件に。近年、２５００～３０００件が発注される業務は最大３０件程度となる。２１年度表彰から適用する。

　開発局は、建設現場における生産性向上に優れた取組を表彰することで、ｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ導入に向けた意欲向上を図ることを目的に、２０年度にｉ―Ｃｏｎ奨励賞を創設した。事務取扱要領における表彰枠は工事等１０件程度。規定に基づき、初年度は、工事１０件、業務２件の合計１２件を表彰した。
　生産性向上に資するｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎのさらなる普及を図る観点から、ｉ―Ｃｏｎ奨励賞の表彰枠を拡大する。工事は、ＩＣＴ活用工事とＢＩＭ／ＣＩＭ活用工事を足した実施件数の１０％程度、業務は総発注件数の１％程度とする。工事については、ＩＣＴの全面的な活用に限らず、新技術活用、プレキャストの活用など生産性向上に資する幅広い実践を対象とする方針としている。
　本紙調査によると、２１年度のＩＣＴ活用対象工事は、現時点で４３０件前後となる見通し。対象工事のうち、ＩＣＴ活用工事とＢＩＭ／ＣＩＭ活用工事に取り組む件数が多いほど、比例して表彰枠も拡大する仕組みとなっている。
　新しい規定は、２１年度表彰から適用する。なお、２１年度の受賞企業は、優良工事等表彰の対象となっていない場合、総合評価落札方式等で０．５点を加点する。