対象工事の６９％ １９９件／開発局 札幌開建が最多６９件／１２月末ＩＣＴ活用工事実施状況

　開発局は、２０２０年度１２月末におけるＩＣＴ活用工事の実施状況をまとめた。対象工事の６８.６％に相当する１９９件で実施。前年度同期と比べ、実施率で１１.５ポイント上昇、件数で５９件上回った。開建別にみると、札幌が６９件、函館が３３件などとなっている。簡易型ＩＣＴの創設や独自の出来形管理マニュアルなどを策定し、取り組みやすい環境を整備したことなどが、実施率、実施件数の大幅な伸びにつながった。
　開発局は、建設現場の生産性向上に資するi―Constructionを積極的に推進。本年度からは、部分的なＩＣＴ活用を柱とした簡易型ＩＣＴの創設や、「北海道におけるＩＣＴ活用工事の出来形管理マニュアル」を策定するなどして、普及に向けた環境整備に努めている。
　開建別にみると、札幌、函館のほか、網走は２１件、帯広は１８件など。工種別にみると、ＩＣＴ土工は１５２件、ＩＣＴ舗装は３３件など。

　工種別・開建別実施件数はつぎのとおり。
▼工種別
▽ＩＣＴ土工＝１５２件
▽ＩＣＴ舗装＝３３件
▽ＩＣＴ浚渫＝７件
▽ＩＣＴ地盤改良＝６件
▽ＩＣＴブロック据付＝１件

▼開建別
▽札幌＝６９件―河川土工４４件、河川舗装１１件、河川地盤改良１件、道路土工１１件、道路地盤改良２件
▽函館＝３３件―道路土工１８件、道路舗装１２件、港湾浚渫３件
▽小樽＝１２件―河川土工３件、道路土工５件、道路舗装２件、道路地盤改良２件
▽旭川＝９件―河川土工３件、道路土工６件
▽室蘭＝１７件―河川土工９件、河川地盤改良１件、道路土工７件、
▽釧路＝１５件―河川舗装１件、道路土工８件、道路舗装３件、港湾浚渫３件
▽帯広＝１８件―河川土工１１件、道路土工６件、道路舗装１件
▽網走＝２１件―河川土工７件、河川舗装１件、道路土工１０件、道路舗装２件、港湾ブロック据付１件
▽留萌＝３件―河川土工３件
▽稚内＝２件―道路土工１件、港湾浚渫１件