気候変動対策を加味／網走開建 １０日会合はウェブで／常呂川河川整備計画変更で検討会

　【網走発】網走開建は、１０日午後１時から常呂川河川整備計画検討会をウェブ開催する。「平成２８年８月北海道大雨激甚災害」や北海道地方における治水対策技術検討会中間取りまとめを踏まえ、常呂川水系河川整備計画の変更を検討。有識者の意見を聴取し、気温上昇による降雨量増加などを踏まえた治水対策を盛り込む見通し。
　「平成２８年８月北海道大雨激甚災害」では、常呂川流域で甚大な被害が発生。２００８年度に策定した現行計画の想定を上回る規模の雨量となったことや、近年、気候変動による気温上昇などもみられることから、常呂川水系河川整備計画の変更を検討する。
　網走開建は、常呂川水系河川整備計画の変更に当たり、有識者の意見を聴取するため、１０日に常呂川河川整備計画検討会を開催する。会合では、「平成２８年８月北海道大雨激甚災害」や、昨今の気候変動による気温上昇の影響などを踏まえ、計画の見直しの必要性に関する認識を共有する。会合は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ウェブ開催とする。
　なお、気候変動を踏まえた河川整備計画の見直しは、全国初めてのケースとなる。本道は、気候変動による降雨量の増大が他地域よりも高くなると予想されており、今後、全道において河川整備計画の見直しに向けた検討が加速していくことが見込まれている。