トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

防災工事34ヵ所実施へ/21~30年度 廃止工事は4ヵ所/道農政部 農業用ため池工事等推進計画

2021/03/30付 DOTSU-NET NEWS
 道農政部は、防災重点農業用ため池にかかる防災工事等推進計画(以下、推進計画)を策定した。農業用ため池の決壊対策の促進に関する特別措置法の有効期間を踏まえ、2021年度から25年度までを前期、26年度から30年度を後期として整理。防災工事は、前期に12ヵ所、後期に22ヵ所で実施する予定となっている。廃止工事は、前期3ヵ所、後期1ヵ所を見込む。計画の着実な推進等に向けては、関係団体などと連携し、21年度にサポートセンターや連絡会議を立ち上げる意向だ。
 農業用ため池は全国に約16万ヵ所あるとされているが、近年の豪雨等によって甚大な被害が発生。昨年制定された特措法は、こうした事態を未然に防ぐことを目的としたもので、農林水産省においても防災工事等基本指針を定めた。
 各都道府県に対しては、防災重点農業用ため池を指定し、推進計画を策定することを要請。道農政部では、1月14日付で防災重点農業用ため池を指定した上で、今月25日に推進計画を策定した。
 推進計画は、21年度から25年度までを前期、26年度から30年度を後期として区分。地元調整の状況などによって変動する可能性もあるが、防災工事は前期に12ヵ所、後期に22ヵ所の計34ヵ所を予定している。
 廃止工事は、前期に3ヵ所、後期に1ヵ所で計画。劣化状況評価および地震・豪雨耐性評価はいずれも前期に行うとしており、それぞれ66ヵ所、52ヵ所を見込んでいる。
 防災工事の実施主体は、受益面積2ヘクタール以上の防災重点農業用ため池が道、2ヘクタール未満の場合が市町村または土地改良区とすることを明記。廃止工事は、基本的に市町村または土地改良区が主体となって実施する。
 道農政部は、技術的な指導・援助等の観点から、北海道土地改良事業団体連合会と連携し、仮称・ため池保全管理サポートセンターを設置。防災工事等の着実な推進に向けては、関係市町村、土地改良区、土地連を構成員とする仮称・北海道ため池防災工事等推進連絡会議も立ち上げる方針だ。いずれも21年度の設置を目指す。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

長寿命化 全建管が設定/点在型は札幌など8建管で/各建管の21年度重点工事設定状況

2021-03-30付 DOTSU-NET NEWS

 各建管における2021年度の重点工事の設定状況が、本紙調査によりまとまった。建管が指定した重点工事を完成して得た累計ポイントをもとに、22年度総合評価落札方式において加算。10建管すべてが設定した工事種類は「長寿命化指定工事」で、室蘭を除...

客観性向上へ評価項目設定/生産性、先進性など明確化/i―Con奨励賞の選考基準改定 ー 開発局

2021-03-29付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は、i―Con奨励賞における選考基準を改定した。総合評価落札方式で加点することなどから、客観性をより一層高めるため、取組の評価に関する項目を設定。生産性向上、先進性、波及性などに関する評価する内容を詳細に示し明確化した。取組を新たな...

21年度は3337ha/面積過去最大 空知が4割占める/国営・道営 農地夏期施工実施計画

2021-03-29付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、通年施行制度を活用して行う農地夏期施工の2021年度実施計画をまとめた。国営分も含め、103地区、3337.1ヘクタールを計画。前年度実績と比べ、地区数は4地区下回るものの、促進費交付対象面積は過去最高を更新する見通しとなって...

7開建で部長交代/事業振興部長に坂場氏/開発局 4月1日付人事異動内定

2021-03-26付 DOTSU-NET NEWS

 国土交通省は、4月1日付人事異動を内定した。開発局関係をみると、札幌、函館、小樽、旭川、室蘭、釧路、稚内の7開建で部長が交代。札幌に石川伸釧建部長、函館に高橋丞二局事業振興部調整官、小樽に遠藤達哉局道路計画課長、旭川に武井一郎局農業設計課...

市場単価を補正対象に/6月以降入札工事から適用/道建設部 週休2日実施要領改定

2021-03-26付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は、週休2日モデル工事の実施要領を一部改定した。国に準じ、土木工事の市場単価を週休2日の補正対象とし、現場閉所の実施状況に応じた補正係数を適用。主な工種をみると、鉄筋工では、4週6休以上4週7休未満を1.01、4週7休以上4週8休...

工事 800件前後見込む/本紙調査 委託は1900件/開発局 4月1日付で発注見通し公表

2021-03-25付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は、2021年度予算に基づく発注見通しを4月1日にも公表するもよう。本紙調査によると、工事は800件前後、委託は1900件前後となる見通し。工事は、20年度と比べると、180件程度の減が見込まれるが、2020年度第3次補正予算を含め...

21年度暗渠排水の事業見込み量/国営・道営 6600ha/空知1700ha、十勝1500ha

2021-03-25付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、2021年度の国営・道営を合わせた暗渠排水の実施事業量として、約6600ヘクタールを見込んでいる。内訳は、国営約1800ヘクタール、道営約4800ヘクタール。振興局管内別にみると、空知が最多の約1700ヘクタールとなっており、...

土木局長・折谷氏、技監・関氏か/9建管で副局長交代 函館に滝田氏起用へ/道建設部の4月1日付人事予想

2021-03-24付 DOTSU-NET NEWS

 道の4月1日付定期人事異動に向けた作業が大詰めを迎えている。建設部における次長級の動きを追うと、白石俊哉土木局長が空知総合振興局長に異動し、後任として折谷徳弘総合政策部交通・物流連携担当局長の起用が有力に。天沼宇雄技監は後志総合振興局長に...