管内シェア ８７.４％／本紙集計 小樽など７建管で拡大／２０年度建管発注工事地域別受注動向

　全道１０建管の２０２０年度発注工事に関し、地域別受注動向が本紙集計でまとまった。金額ベースでみると、管内業者の受注割合は１９年度を４ポイント上回る８７.４％。小樽、函館などの７建管で管内受注が拡大した。管外業者の受注シェアは１２.６％。室蘭が２４.８％と、唯一２割を超えている。
　金額は当初契約ベース。各建管が発注した工事の受注業者を本店所在地別に分類し、管内、管外の受注実績を集計した。ＪＶは出資比率に応じて分け、構成員別に管内と管外に振り分けている。
　２０年度における管内業者の受注割合を金額ベースでみると、前年度を４ポイント上回る８７.４％。執行予算の増加を背景に、受注額は３１億６９００万円増の１０４２億７１００万円にのぼっている。建管別の管内受注シェアが最も大きかったのは稚内で、９３.６％。以下、函館が９３％、札幌と釧路が９１.７％などと続いた。
　管外業者の受注シェアは、前年度よりも４ポイント下回り１２.６％。受注額は５２億１０００万円減の１４９億８５００万円だった。
　建管別では、地震災害復旧ＪＶ制度を適用する室蘭が２４.８％と、唯一２割を超えた。ほかにも、札幌と網走で管外業者の受注シェアが拡大している。