治山中心に２０件計画／受注者アンケートで成果等検証／本年度から遠隔臨場試行 ー 道水産林務部

　道水産林務部は、本年度から建設現場における遠隔臨場の試行を開始する。試行初年度は、治山工事を中心に計２０件の試行を計画。移動時間の大幅な短縮等による作業効率の向上はもとより、接触機会の低減につながることから、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策としての効果も期待している。本年度の試行工事に関しては、受注者を対象としたアンケート調査を実施。成果や課題を検証し、次年度以降の取組方針の参考としていく。

　建設現場における遠隔臨場は、段階確認、材料検査、立会を必要とする作業に情報通信技術を活用するもの。受発注者双方の業務効率化を図ることにより、働き方改革の促進と生産性向上につなげることを目的としている。
　各発注機関が取組を推進する中、道水産林務部においても、本年度から試行を開始。遠隔臨場に使用する機器等は原則リースとし、その費用は工事実施に必要な技術管理費として、機器等および通信にかかる費用の支払証明書類等を徴収して共通仮設費に計上する「発注者指定型」を採用する。
　現時点では、全道で２０件の試行を予定。発注部局別にみると、林務課発注分が１９件、森林室発注分が１件となっている。段階確認等の予定回数は合計１５８回となる見通し。

　発注部局別の試行件数はつぎのとおり。
▼空知
▽林務課＝１
▽森林室＝１
▼石狩
▽林務課＝１
▼後志
▽林務課＝２
▼胆振
▽林務課＝２
▼日高
▽林務課＝１
▼渡島
▽林務課＝１
▼檜山
▽林務課＝１
▼上川
▽林務課＝１
▼留萌
▽林務課＝１
▼宗谷
▽林務課＝１
▼オホーツク
▽林務課＝４
▼十勝
▽林務課＝１
▼釧路
▽林務課＝１
▼根室
▽林務課＝１