担い手育成・確保 札幌など４建管設定／地域の守り手確保 ９建管で／１０建管の２１年度総合評価選択項目

　全道１０建管における簡易型総合評価落札方式の２０２１年度標準・選択項目がまとまった。地域独自評価項目をみると、担い手の育成・確保では、札幌、網走、帯広、釧路の４建管が設定。札幌は人材育成への取組、帯広は働き方改革への取組を全タイプで評価する。地域の守り手確保では、稚内を除く９建管が評価項目を設定した。

　道の２１年度総合評価落札方式ガイドラインでは、工事施行成績のランクの区切り方を見直したほか、技術職員の育成・確保、仕事と家庭の両立支援の取組、女性の活躍支援などの項目を変更。高年齢者継続雇用の項目は申請の簡素化を図った。
　地域独自評価項目の設定状況をみると、担い手の育成・確保に関する項目では、札幌、網走、帯広、釧路の４建管が設定。札幌は、人材育成への取組を全タイプで評価する。
　網走は、建設産業への普及啓発の取組またはＩＣＴへの取組を年１回に限り全タイプで評価。帯広では、働き方改革の取組を新設し「北海道働き方改革推進企業認定制度」の認定グレードに応じて加点評価を行う。釧路は、建設雇用の取組およびあったかファミリーの登録、女性技術者の雇用実績・高年齢者継続雇用、地域開催の防災訓練への参加実績を評価する。
　地域の守り手確保の項目に関しては、稚内を除く９建管が評価項目を設定した。主なものとして、室蘭では、過去５年間における緊急時の応急措置または公共施設の維持管理実績を評価。網走は、人材確保または育成への取組を評価する。
　帯広においては、ＩＣＴ施工の実績に関する項目を設けたほか、公共施設の維持管理実績もしくは緊急時の応急措置等の実績がある場合に加点。釧路は「多様な雇用または環境対策、女性技術者の雇用実績」など４項目を設定している。