効果的な取組推進へ／開発局 地方建協に依頼、実態把握／若手と女性技術者登用でアンケート

　開発局は、所管発注工事の総合評価落札方式で試行している技術者育成型（若手）と女性技術者の登用を促すためのモデル工事に関するアンケート調査を実施している。北海道建設業協会を通じ、傘下の地方建協会員に回答を依頼。アンケートを通じ、各地域の実態を把握した上で、建設業の担い手確保と女性活躍に資するより一層の効果的な取組につなげる考え。

　開発局は、建設業における担い手確保に向け、総合評価落札方式において、技術者育成型（若手）や女性技術者の登用を促すためのモデル工事を試行している。
　一方で、技術者育成型（若手）については、４５歳未満の配置が年々減少傾向にあることや、経験豊富な技術者が配置されるケースも。女性技術者の登用を促すためのモデル工事についても、２０１４年度から試行しているが、女性技術者の配置を参加要件としていることから、試行の広がりが難しい状況にある。
　開発局は、地域の実態を把握し、担い手確保と女性活躍に資する効果的な取組につなげようと、アンケート調査を実施している。アンケートは、道建協を通じ、傘下の地方建協会員に回答を依頼した。
　調査内容は、現在の技術者育成型（若手）の試行内容を見直す必要があるかどうかに対する認識や、見直すべき内容の方向性として、道や札幌市、東北地整など他機関の担い手確保に関する取組内容を示し、選択するよう求めている。
　道では、土木施工管理技士等の資格保有技術者の追加配置、若手技術職員の育成・確保などを加点評価。札幌市では、企業評価で新規採用や資格取得状況、技術者評価で現場代理人実績などを加点している人材育成型を試行している。東北地整では、若手の下にベテラン技術者を補助者として配置する専任技術者補助制度を導入している。
　アンケートでは、このほか、年齢別の技術者数の報告についても要請している。
　若手技術者と女性技術者の試行工事に関するアンケートは、道建協ホームページの「ＷＥＢアンケート」から回答すること。年齢別の技術者数については、指定様式に必要事項を記入の上、gyoum@doukenkyo.jp に回答するよう求めている。